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それは 真夜中の出来事だった
白いシーツにくるまった
私の鼓膜をくすぐる
乾いた漣の音
胸騒ぎが
私を揺り起こした
その音が響いてくるのは
....
?
君に戦場で会ったなら
私は君を殺すだろう
そして首をかしげるだろう
君は一体、何者だったのだろうかと
私達を敵と味方に分けたのは
一体なんだったのだ ....
感傷を嫌う人々がいる。
感傷を蔑む人々がいる。
僕も時に、そんな彼らの1人に加わる。
感傷とは重力のようなものだ(また、お得意? の比喩から始めて恐縮ではありますが)。そこから跳躍し ....
砂の上を歩く
右手には 打ち寄せる波
後ろから 追いかけてくる太陽
大きな神様が
水平線に腰を下ろし
風と光を使って 何かを洗っている
穏やかな水音
....
人の心は水に似て
器に合わせて形を変える
だけど時には凍りつき
器の方を壊してしまう
水は低きに流れるが
それは惰性の気楽さで
時に情熱の火に触 ....
愛の鞭は必要か
そもそも愛する者を
鞭打つような愛があるのだろうか?
それを愛と呼べるか?
暴力は
最も原始的な言語だ
だからそれを用いる者達は
獣のようだと ののしられる
....
砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ
俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる
歌ってくれ 思いのままに
君が自由をつかむ ....
道を歩いていて嫌になるのは
いつも いつも 枝分かれしていくこと
その中から ひとつを選ばなきゃならない
一番素敵な景色を見せてくれるのが
どの一本かも わからないのに
僕はそれに疲 ....
雲が僕を抱きしめてきた
その胸元には雨の匂いがして
雷を飼ったその腹が ゴロゴロと唸りを上げていた
{ルビ霙=みぞれ}が僕に口づけをしてきた
全身に冷たい唇を這わせて
シャツの下までびし ....
街を歩くと
人がいる
海を泳げば
魚がいるし
空を飛べば
鳥がいるけど
街には人がいる
たくさんの箱の中に
住んでいるし
たくさんの道の上を
流れているし
....
願うって怖い
意気地なしだと思われても
やっぱり 願うって 怖い
世界があまりに美しいと
自分がその一部だということが
信じられなくなってくる 嬉しくなってくる
世界があまりに ....
雲一つない青空に
紙飛行機が舞っている
一つや二つじゃない
それこそ無数に
たくさんの白い翼が
たくさんの願いをのせて
思い思いの方角へと
ゆっくり 漂う
涙を孕んだ雨 ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか
{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませんか
優しい親は珍しく
子供は大抵怯えてる
賢い教師も見当たらず
子供は大抵迷ってる ....
死ぬ気でやったら 死んじまうだろーが
この部屋は四角い
建物も四角い
紙は四角く切り取られ
電車は四角く走っている
土地は四角く区切られて
名前は四角く囲われる
レンジは四角く温めて
テレビで四角くものを見る
君は ....
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない
はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ
校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて
そんなのナンセンス
ナ ....
正しさってなんだろう
正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか
正しさってなんだろう
まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
生きるのがかったるい
起きるのがかったるい
そう 何もかもが かったるいんだ
筋の読める映画
見え透いたスローガン
愛は押しつけがましく微笑み
悪は歯を剥いて唸りかけてくるが
俺 ....
今日 屋上から飛び降りた少年
他人を撃ち殺した兵士
幼女を襲った教員
引き金を引いた密猟者
轢き逃げをした若者
盗みを働いた少女
....
夏美かをるさんのまーつんさんおすすめリスト
(79)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
月あかりの羽ばたき
-
まーつん
自由詩
14*
13-2-27
君に戦場で会ったなら
-
まーつん
自由詩
14*
13-2-15
詩と感傷について
-
まーつん
散文(批評 ...
9*
13-2-10
一つの波
-
まーつん
自由詩
8*
13-2-10
水心
-
まーつん
自由詩
15*
13-1-28
愛の鞭は必要か
-
まーつん
自由詩
8*
13-1-27
声
-
まーつん
自由詩
4*
13-1-26
選択肢
-
まーつん
自由詩
9*
13-1-26
氷原に舞う塵
-
まーつん
自由詩
8*
13-1-23
お散歩の効用
-
まーつん
自由詩
6*
13-1-21
願うって
-
まーつん
自由詩
5*
13-1-3
カンバスと紙飛行機
-
まーつん
自由詩
10*
13-1-3
ざらざら
-
まーつん
自由詩
9*
12-12-13
無茶言うな
-
まーつん
自由詩
2*
12-12-13
しかくいせかい
-
まーつん
自由詩
11*
12-12-2
もじゃもじゃ主義
-
まーつん
自由詩
8*
12-12-2
正しさってなんだろう
-
まーつん
自由詩
12*
12-11-30
おっさんのブルース
-
まーつん
自由詩
8*
12-11-25
愚かさを愛して
-
まーつん
自由詩
6*
12-10-7
1
2
3
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