すべてのおすすめ
私は
想いながら
死んでゆく。
喜びに包まれた名を
明かすことなく
内なる焔は
ひかりよりも
まばゆい。
噫、
おもはざるひの無ければ
かぜの音にき ....
ゆけなかった
ひび割れた空のかけら
拾い集めて
黒曜をながした月光
あなたのような
静謐
いだかれながら
緩やかに枯れてゆく
水底の
片羽根なくした
蝶を
想っ ....
琥珀とも違う
碧がかった金色の不思議な瞳で
遠くをなぞる弛緩
淡桃色のペディキュアが落ち着かない
透かし視て
爪先が音を立てずに偲ぶから
君は泣かないひとだと思ってた。
....
焼きすぎたパンにマーマレィドをぬろうとしたら
イチゴの瓶をひっくりかえしてなんもかんもべたべたジャムまみれ。
こねくりまわしたミックスジャムでパンに張り手くらわしてペロリと食べた。
あは ....
しろい花
しろい花
埋めつくす花の葬列
眩しすぎて目を閉じた
夜の果ては
とても寒くて
眠るような哀しみが
鬼火の向こう
揺らめきながら燃えている
そんな重さを
ひ ....
表も裏もないのだ
という
角度的分散と
平衡感覚の歪みは
時折、
浮遊するような
非 現実感を
滑空する
麻痺することで
逃れられるならば
飛んでいきたい
誰も知らない ....