すべてのおすすめ
春の沃野に解き放つすべての鳥の歌をきかせて

越境するこころのままに春を待つ裸足の足で大地と話す

まっさらなシーツと陽にふくらんだふとんと枕それだけあれば朝はくる

パーリ語で風媒花って ....
滴り落ちて返事もなくて水面の波紋がひとつ消えてゆくまま

滑らかな器にそって水は満たされやがてはそのかたちとなる

曇ったガラスになぞった文字は夜明けとともに透き通って読めない

瞳に映る ....
はかなげな羽が降りてくるようにシダーウッドの練り香の夜

素のままの足先冷えるにまかぜては南瓜の裏ごしなんかしてみる

面取りの支度を終えた大根の白さに嫉妬 そうゆうをんな

忘れたり思い ....
   のびをするいわしが泳ぐそらのした垂れた釣り糸かかる秋晴れ


   猫の子と人生につき語り合う泣いてばかりじゃ生きてはゆけぬ

    
   生まれたよ産声あげて風 ....
両頬を打たれたほうが気も済んだ愛に飢えてる空が明るい 後ろを振り返るとだれもいない
たぶん肩をたたいたのは夕暮れ

漆黒が塗り重ねられてよるを待つ
あさの白さに塗り変わるまで

針千本飲まされてもうゆびきりはしないと思ったころ
ぼくは立派な ....
盲目の猫の爪切る祖母の服三日前から同じセーター    手を繋ぐソーダー水に寄り添ってただ一粒の泡となるまで 流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ

僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている

差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか

馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・ ....
強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている

蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています

貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる

風見鶏  ....
    紙を折り色とりどりに祈ります三角のかどはぴんとして


    一膳の箸のすがたも美しく背筋を伸ばす五人のしもべ


    夜更けすぎ昨日を連れて散歩する買って帰ろうコンビニ ....
さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね

もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します

気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください

味噌汁 ....
 秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ


 かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ


 疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色 餅つきに飽きて兎はナイターで月の氷を滑っています

煮詰まった砂糖が夜に冷えていきゆっくり月はべっこう飴に

おつきさま あなたの裏は永遠に知ることのない孤独でしょうか

月明かり 独り寝 ....
  
   キラキラと瞬くことが仕事です三日月の右やや斜めした


   眠れずに消炭色にそまるきみ金平糖を抱きしめながら


   星のない夜に星を数えています流れる星を貼りつけな ....
この夏を共になんとか生き延びて ずしりと重い冬瓜を買う

唐辛子 束ねて売れば店先が花屋になった花屋であった

セルリーがしなびて見切り三十円 手にとればもう戻せなくなる

無花果の星型に ....
哀切という音を見送る 九月の蝉声 あれはハーメルンの笛だろうか 茄子紺に染めてあなたのまわしなら俵踏みしめ恋尽きるまで

長茄子の紫の花何気なく紫紺に染める我が実知ってか

茄子は「成す」花の数だけ実をつけてしあわせになる畦のあなたと

足りないのあな ....
  日に焼けて今日が傾き茹るころ彼方ひがしに浮くしゃぼん玉



  ため息の踏み切り渡った向こうがわ夕日に染まるひぐらしの声



  たそがれを薄く流してくるりと巻いてフラ ....
夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう

すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き去りにして

朝顔にそっと問いかけ返事待つ あの恋の行方こころの行方

短信の むこうに見 ....
死を拾う 空に斧振り上げたまま腹見せて転がっている

詩を拾う 弔いもなく涙なく乾いて虫の命逝く夏
沖に出てあおむけに視るこんなにも空の広さがおしよせてくる

優しげな名前とは裏腹に盆過ぎて泳ぐ子 戒める海月

光る波ひとつふたつと三角の硝子の意志が増殖してく

足裏の次第に砂がさらわれ ....
Gからはじまる朝テンションコードのうえで踊るコーヒータイム

断裂の金属弦のはじける悲鳴うたが終って反転する夏

ジョンレノン忌 愛こそはすべてを歌う夜 ニューヨークの夏は優しい

アスフ ....
   下駄をはく爪さき紅くはにかんだほら朝顔がしじまに惚れた
           
              

   かなしみのかなしみの声聴こえたら痩せた背中の骨なぞらえる ....
僕は壊れたラジエーター星間飛行もままならぬほしのまにまに愛と彷徨う

ひかり差す君の右手を握りたくて闇に左手売り渡す

愛人とエデンの園をさがしに行くそれは太陽系の第三惑星

この街 ....
永遠の少女になるため三つ編みをきつく結んで貞操とする

今日君にあげた愛など明日には棄ててくれてもいいと思った

ライオンがアンドロイドに恋をして心臓抉って食べさせたっ ....
しどけなく綻びたる君の肉体をもてあましてはまた闇に還る

届かない手紙を書いてはまた破る君に伝える夢の断片

閉じられしノートに綴る短信を誰に伝えんこの夜の深さを
  

   熟れすぎたトマトが割けて溢れだすざぶんざぶんと満ちていく海
  


   まっかですアスファルト脇ほむら立ち鶏冠にも似た真夏の怒り

             

 ....
ショッピングモールの雑踏にきみの面影ほのかにうかぶ

ラヴェルのボレロを聴きながらこの日常の主題をおもう

奥田民生の描く自由とさすらいそれを模範に生きてみたい

彼女にみたててもらった ....
夏美かをるさんの短歌おすすめリスト(107)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風媒花- 梅昆布茶短歌513-11-5
水滴- 梅昆布茶短歌1013-11-1
イノセント- そらの珊 ...短歌1013-10-30
秋便り- 石田とわ短歌9*13-10-29
両頬を打たれたほうが気も済んだ愛に飢えてる空が明るい- 北大路京 ...短歌413-10-28
蛇行- 梅昆布茶短歌1313-10-26
盲目の猫の爪切る祖母の服三日前から同じセーター- 北大路京 ...短歌713-10-25
ただ一粒の- 石田とわ短歌8*13-10-20
浮浪雲- 梅昆布茶短歌1013-10-19
風の街- そらの珊 ...短歌1013-10-16
蜜色の眠り- 石田とわ短歌9*13-10-7
殺人狂時代- 永乃ゆち短歌11*13-10-6
Love_letter- 石田とわ短歌13*13-9-27
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色- 北大路京 ...短歌913-9-21
月の氷- そらの珊 ...短歌1313-9-20
星のみた夢- 石田とわ短歌11*13-9-18
冬瓜を買う- そらの珊 ...短歌1113-9-13
九月の蝉- そらの珊 ...短歌813-9-9
茄子紺のひと- たま短歌26*13-9-6
雫色のたそがれに- 石田とわ短歌11*13-9-5
晩夏へようこそ- 梅昆布茶短歌913-8-25
蟷螂- そらの珊 ...短歌17*13-8-24
夏の終わりに- そらの珊 ...短歌11*13-8-19
はぐれうた- 梅昆布茶短歌513-8-18
ひとつぶ- 石田とわ短歌11*13-8-17
夜間飛行_星のまにまに- 梅昆布茶短歌413-8-16
徒然愛歌- 永乃ゆち短歌5*13-8-12
短信- 梅昆布茶短歌4*13-8-12
半かけ- 石田とわ短歌11*13-8-11
日曜日の午後の歌- 梅昆布茶短歌613-8-4

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