すべてのおすすめ
それ
を
ひ
と
し
ず
く
ずつ
コップに入った褐色の液体の上に泡を
星型に並べたテーブルの恣意的な動作と
これからばらばらに散 ....
夕方になっても朱い色はどこにも見えてこないままで
目を潰す高さに飛んでやってくる
青白い色のかたまり
普段よりしおれた植物みたいな角度で動いていく
歩道の上の 傘のない通行人
磨りガ ....
太陽はどこまでも沈みようがないので
椅子と同化して溶けていきそうな
右足のつま先の前にレールを跨いだカメラ
回る車輪と一緒に垣根を飛び越えていく犬を追う
信号のある十字路はいつで ....
コーヒーカップに水を少々
砂糖のないテーブルの腕が
彼の足をつかんで引きずって放さないままでいるので
ぼくは少しだけ安堵します
コーヒーカップに水を少々
窓の外には目のない彼女
旅を続 ....
──ちょうど躓いた小石の先に連なった足が
氷柱を踏んで動かされていくようだった──
映像はいつもコマ割の上で音をあてていく
それは今日の病室でも変わらないまま
カーテンの外 ....