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遅れ咲 ただ一輪の 白き花 朝の寒さに 凛と美し
響き合うことに楽譜は要らなくて夜の舞台で雨が奏でる
いつか止む雨を見つめて沈み込むあなたがいない時間は偽物
良いことが押し寄せてくる誕生日無色透明だけど幸せ
山崩し高速作るのが嫌い自然への愛強く持ちたい
過ぎ去った時間を戻すこと ....
彼岸花 今年も此処に出でますと細き緑の指を以て告ぐ
人の手が触れた花 まだ触れぬ花 被子植物の性器偏愛
台風の朝にも咲くべき朝顔は咲かねばならぬ咲くことは出来る
ほろほろの萩の葉 ....
下(お)りるべき
ところに下りる
その日まで
まだ空を飛んでる
あま雲
つきぬける空の青さにたえかねてアゲハの羽の黒を目で追う
向日葵の迷路で迷っていたいのに背がのびすぎて出口が見えた
けだるさの中の憂いに抱かれようサラが歌うはサマータイムか
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