すべてのおすすめ
私の影がそろりと
地表から剥がれる時
私はやはり独りで
遠く空を見上げているのだろう

そして夜毎夢の中で
出逢う死者たちは
いつもと同じ柔らかな手を
差し伸べるだろう

けれど彼 ....
線路脇の小石を濡らす黒い雨

焦げ臭い騒めきに揺らぎ

くしゃみの止まらない僕

感じる間も儚く手放してゆく微睡み



翻して僕は

二月の呼び声へと駆け出す

湿った呟 ....
前を横切る人は
高らかに今宵を謳う


横で凭れる人は
とりとめのない今を送信する


見限るよりも密やかに
夜は悲鳴を上げて
人々に目を凝らす



ああそして
 ....
誰もが知ってる言葉しか
僕は知らない


誰もが持ってる心しか
僕は持たない


それでも時には
誰もが知らない

僕も知らない
どこかに伝わる
響きに惹かれて

 ....
爪の先から始まる

君の泣き声に震える

無数の羽撃きを聞き

映し見る雨粒

片隅を照らす炎

闇を広げて星を抱くだけ

力尽きるまで無力な宇宙
この真夜中の
この静けさに

チラチラと
狂気は降って


闇の秒の遅さと
生の流れの速さに
僕は怯える


明かりを付け
異国の古い
映画に紛れながらも


こ ....
鈍いかなしみに
ぺっとりと
貼り付かれ

私は地べたに
呼吸を預ける



地べたが吐き出す
私の呼吸が

再びこの身体に
宿る頃に

私はやっと
本能の位置へ ....
1秒にも満たない
光りの震えに

たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした


それと全く
同じ瞬間の中で

たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる


そんなた ....
キクチさんの松本 涼さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
柔らかな手- 松本 涼自由詩708-1-30
最終電車- 松本 涼自由詩507-1-21
ホームにて- 松本 涼自由詩3*04-8-18
どこかに- 松本 涼自由詩2*04-8-17
無力な宇宙- 松本 涼自由詩2*04-8-14
真夜中- 松本 涼自由詩8*04-8-9
かなしみ- 松本 涼自由詩1*04-7-19
ふるえ- 松本 涼自由詩3*04-7-3

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する