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ビルの屋上は暗転し
赤く染まり出すスクリーン
ゆっくりと見渡して
背から吹く風に
思い出す
ノイズ
右のまぶたに
ちいさな火傷跡
そっと触れて
聴こえるざわめ ....
高架の上を幾つもの魂が
赤い光を灯らせて
帰るべき場所へ向う
高架の下では
ダンボールの中でちいさな魂が
仲間に入れてくれと
か細い声で歌い続ける
弱く
さらに ....
職場で黙々と仕事に励む
ふと気が付くと誰もいない
みんなどこへ行ったんだろう
サイレンが鳴っている
煙に包まれている
僕は取り残されたみたいだ
....