――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ....
彼は
知性と野生の織り成す
一枚のみごとなタペストリーのようだ
ぼくはそう思った

彼の祖父は
満州の将校だったそうだ
日本本国が占領されて戦争が終わったとき
東京で死刑にされるとこ ....
http://www.honninaru.com/web_order/publish/

学校アルバムのマツモトによる、自己資金がなくても著書を出版できるウェブ上のサービス。
ただし、
・本が ....
ずいぶん前からネットでダイアリとか書いているけれど、プライベートなことはほとんど書いてない。これはもう、はっきりとフィルターかけています。今はミクシもやってて、そっちのほうでは10センチくらいフィルタ .... {引用=
九番線、午前六時四十二分。急行「銀河」はEFに牽かれ


 終着駅に東京駅を選ぶのは、旅として最悪の結末だ。それは旅人がこのホームに立ったとたんに旅が死んでいくから。地下深くにまで ....
ちょっと気軽に
頭が痛いと言っても
誰も
こころから心配しちゃくれない

なら
私は心配してあげよう

喉が痛いと聞いたなら
のど飴をあげよう
風邪薬をあげよう

あげよう
 ....
この世界では
どんなに偉大な賢者も
ひとたび恋という魔法にかかったなら
笛吹きの道化に仲間入り

この世界では
どんなに偉大な学者も
ひとたび恋という魔法にかかったなら
成績不良の劣等 ....
想いの底辺には 夜がある
底の抜けたコップ
無限の水槽


すべての星に名前をつけることなんてできない 
本当にそう?
挑戦してないのに言うのはなしだよ


目に見える範囲で好き勝 ....
汚ねぇ売女には
トイレの便器でも舐めさせておけ
ははっ、こいつはお似合い
イカしたジョークだ

のろまな犬の尻を蹴っ飛ばす
恥知らずなバスの尻を蹴っ飛ばす
お上品に傘なんかさした婆さんの ....
詩はなぜ売れないのだろう?多少とも、詩に親しんだことがある人なら、このことを考えないはずがない。なぜなら、詩は、もっと売れていいはずだからである。
詩は面白い、詩はカッコいい。小説や、芝居や、音楽に ....
どうして
こんなに優しいのかな
そう思うと
心の中で一線を引き
その動機を探す
下心かな
そう考えればわかりやすい
そういうときは
OKだと思えば
しちゃう
サービス満点にしちゃう ....
ちがいますか
そうでしょうか
あなたは
まちがっていた
そして
わたしも
みんながこおるただしさのなかで
きえていったほしたち

おいかけて
すなあらしのなか
けいじじょう
 ....
ただ愛したから欲しただけなのです
それは
貧乏でも裕福でも体が動かなくても
愛してしまえば

地の底に沈んでしまいそうなほど
相手を思っても
「お金」というものが押し流すのです
相 ....
君は言う疲れてないの大丈夫?甘えられずに笑顔を返す

木曜の夜が来るたび思うのは君置き去りし今夜のメニュー

さみしいと口が裂けてもこぼさない意地を演じる役負う男

飽きるほどともに過ごせ ....
霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
 おはよう。昨夜はよく眠れたかい? 夢の中で、変なものに追いかけられて、脅えて目を覚まして、朝食を食べながら、その夢がもしかしたら詩に使えるかもなんて、君は思っているかもしれない。
 それとも、こん ....
誰かわたしを飼ってください
朝 かろうじて
そう わたしの耳がささやいたとき
ひとが姿を現しはじめた

かつて わたしがどんぞこで
まだ 形をとりもどしていない頃だった
 ....
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
真っ青な空が広がる秋晴れの日
息絶えた老婆は白い{ルビ棺桶=かんおけ}に{ルビ蓋=ふた}をされ
喪服の男達の手で黒い車の中へ運ばれた

人生の終止符を告げるクラクションが低く鳴り響き
親族と ....
驚くべきことに土佐日記はおとこがおんなになっておとこのことばを使うしか日常の文学が書けなかったという困難を表している。日本語を使うときそんな歴史があったことを考えるといろんなことがみえてきそうだ。おと .... *前編*

 去年の夏、僕は声をかけてもらっていた詩の朗読イベ
ントの出演も兼ねて、神戸への旅に出ていた。旅に出る
と決めた時から、僕が敬愛する故・遠藤周作先生が幼い
頃に母親と通ったカト ....
やっぱり
今日は玉子どうふが食べたい

ラジオの
つまらないお喋りを消す
雨音の主張
台風が来るんだってね

崖の上に暮らす人たちは
この夜が
最期かもしれないと思って
寝るんだ ....
僕は友達が少ない。

いつも思っていることだが、こればっかりは難問だ。さみしい病が襲ってくる。

今日は、彼女が旅行に行ったので実家に帰ってきているのだ。
そんで行動範囲が病気のせいもあって ....
 ベートーヴェンのピアノソナタ第8番『悲愴』の第2楽章がピアノ三重奏によって奏でられるうちに、静かに下手にひとりの男が現われる。やがて上手からもひとりの女が現われる。そうして次々と現われた登場人物たち .... もう良いことなんか何も無いから
デザートを食べよう
甘い
甘い
デザートを食べよう
何がいいかな
さあ並んでちょうだい
プリンやゼリー(でも、少し物足りない)
シフォンケーキ(ぼそぼそ ....
火に油注いで夏のダイエット 気分でこんな題名にしたが、わかりにくいのでカッコつけてみた。



東京ポエトリーマーケットに行って来た。
はるばる両国まで、別段遠くもない。
残金900円程度と言う状況でしたので、
母 ....
どんなに年をごまかしても美空ひばり世代ではありません(爆)!
めったに泣かない父ちゃんがポロリとしてたそうだ。すごいんだろう、きっと。
ビートルズ世代以外のアメリカ人の気分?(ちょっと違)

 ....
「聖餐」 「最後の晩餐」に由来するキリスト教の儀式。とても簡単に説明するとみんなでパンを食べ、ワインを飲むこと。
実はこれを詳しく説明しようとすると、ここだけでは到底終わらない。
まずパンとワイン ....
「これあげるよ」
図書館の庭で偶然出会った少年
名前は最後までわからなかった
夏休みはほぼ毎日図書館に通った
自転車で5分
他に行く所なんかなかった
市立図書館は涼しく
毎日毎日延々とビ ....
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