すべてのおすすめ
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた
わたしの煤けた ....
人生はだまっていてもギャンブルだ
伏せて配られたカードは平等なんかではない
そこからスタート
幸せな人生がどんなものか本当はわからないまま
何かを捨てて
何かを拾って
ペアだとかハウス ....
夏の雲は膨らんだ自我
眩暈 土砂降り 稲光
遥か上には秋の雲たなびく
天使の翼のように
美しき日に坂道を上り また下り
廃屋の漆喰は剥がれ落ち
背の高い草が住む
暗がりに ....
万物が一つの花ならば
誰が愛でてくれようか
蕾のままに枯れて逝く
誰が涙を流すのだろう
....
山ぶどうに覆われた丘陵地沿いに車を止め
アキアカネの静止
止みきらない雨
昼から夕へ傾むいてゆく
キリギリスたちの単調なコーラスに
ヒヨドリの絞り出すような歌声が響いていた
この辺りの ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて
物思いに耽る蛙と
草むらに潜む
文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて
何を読みたいわけでもなく
....
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
そしてまぼろしの中の風のように
異邦人たちの衣を揺らしながら
何も持たずに消滅したい
時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
....
「……殺して 早く」
「何も 殺さなくても」
「いいから殺して! 」
「ねぇ 見逃してやろうよ」
「"それ″私のどっちが大切なの」
「そっ そん ....
両の窓から見えるものはみな不確かで
ぼんやりと光に融け出しているようだ
心は焦げ付いた鍋のように
そのまま冷たく放置されていた
杖をついて
時が行き来する
昭和 ....
哭翁さんのただのみきやさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
旧友
-
ただのみ ...
自由詩
29*
14-6-8
不死鳥
-
ただのみ ...
自由詩
29*
14-2-8
わたしがギャンブルをしない理由
-
ただのみ ...
自由詩
20*
12-11-17
美しき日に坂道を上り_また下り
-
ただのみ ...
自由詩
22*
12-10-4
____________夕日のように微笑んで________ ...
-
ただのみ ...
自由詩
26*
12-9-18
境目も変わり目もなく_ただ足音が響くだけ
-
ただのみ ...
自由詩
14*
12-8-22
雨読物語
-
ただのみ ...
自由詩
34*
12-7-19
乖離したものが_いま_月のように弧を描き
-
ただのみ ...
自由詩
26*
12-4-9
今は家族で一人だけ
-
ただのみ ...
自由詩
11*
12-3-28
春の悲哀
-
ただのみ ...
自由詩
13*
12-3-14
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する