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ふとい指を
なめて
それを
アイラブユーの代わりにする

のみこめない薄い空気が
くるしくて
くるしくて
デパートの惣菜も
銀行の光も
万年筆の繊細な書き味も
わからない
わか ....
髪を染めて
ビートルズみたいだね
から
ジョンレノンみたいだね
と言われ
俺が生まれる9年前に
銃殺された彼を
知るはずもないこと
を忘れた
つまり
ジョンレノンは今もここにいる
 ....
海にでる  列車は
これでさいごだよ
指をさす老婆の皮膚は
ひびわれて

海へ
願った
最初のことばだけを
かばんにつめて

ふるえていた
かきかえられた地図と
 ....
手のひらに
つかむと
すこし音がしたが
死骸が
おそろしく
にぎったまま
眠ってしまった

おきると
部屋じゅうに
重たい光が
あふれている
きみはいつも言葉をえんげきのようにつかうね、という言葉がとてもえんげきで、
わたしはそういう風に話すあなたのことばにこたえていたからそうなったんじゃないですかあと、い
言えなかったのたけれども、そ ....
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*

ぼくくはいつもあこがれていた

顔を上げて目を瞑れば

見えてくるものがあった


*


夜になって布団に ....
あわ立てたミルク
窒息死

外れた戸から
ぬれたぜつぼうが
はいってくる
1.
重力に逆らっていった言葉の
行く先はどこで
わたしの視線の廃棄場所が
どこにあるのか
なんて誰も教えてくれない

どうしてあの時、
という無意味な問いをできるほど
わたしは強く ....
幼さをなくした私の顔を見て

母は泣くのだった

それは

私には知り得ない
何かが何処からか沸き上がった瞬間だったのだろう

過去を、或いは近い未来を思い

幼さをなくした私の ....
おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
(ふるる 街に
リルケが 今宵も
遠く
灯りに (ふるる
砂の十字架
闇のブーケに
光る ) 壊れたリルケが
(ふるる 白い はら
 ....
あ    が揺らいでいる
あなたの      ○だ

あ  は     風かも
しれない

あ    が涙流している
あなたの      △だ

あ  は いつだって あ
であるし ....
今年一番の寒さだ と

ニュースキャスターは何故か誇らしげに「お伝えしました」と締め括る

この街は相変わらずシャッターストリート

人生の末路を垣間見た なんて

嘘さ きっと

 ....
左うでをかばって働くから右うでのほうが汚れていたいつも

「どっちみちかなしいよ」
どっちみちかなしいのだ

泣くほうも泣かされるほうも

でもどこかでだれかが
重さをはかって得を ....
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青春 / 矛盾する感情に流されるままに


青春って何だ

捨てられるものさ
だから忘れられるもの

もっともっともっと、感じてく ....
もういいよ
うそをつくんだ
からだも
なかみも
わたしにうそをついて
でかけていく
あきらめきっても
しがみつくんだ
疲れた
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今更ながらに想うのだが


もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
だんだんと
遠のき
やさしくなっていく
日々のなかを

発光するリボンが泳いでいる

なめらかに熱く
泡立って

注意深く生活する
わたしをからかうように
発光している
 ....
宇宙はこわれて
とろとろの熊になった
やわらかで許された
ひとりぼっちの熊
わたしが出会うのは
その熊の孫の孫の孫の孫
なのだけど
まだだれも知らない
とろとろの熊しかいない

 ....
絶えないノイズが、右の部屋から、左の部屋から、そう、絶えず、聞こえてくる、スピーカーを通した、ノイズのような、ノイズが、両側から、いまいるここに、ここ、ここはつまり、じぶんのへやだった、このノイズを聞 .... よごれた指を
水につけて

すこし
きれいになり
水は
わずかに
濁る

わたしを
これ以上
みじめに
させないで
ながい柵があり
(たとえばそれは
夜だったり朝だったり
場所だったり人だったり
あるいは思想だったりするけれども)
ともかくながい柵があり

内側というのは
どちらですか

檻 ....
むかし
愛されたら世界が変わるとおもっていた

愛し合うのは
ひとつになることだとおもっていた

でもぜんぜんちがった
愛されるのは
自分は世界にひとりしかいないと思い知ることだっ ....
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時

まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った

夜がくるの ....
錆ついた猫

道路の脇で死んでいる

朝も
夜も
冬も
春も
黒も
白も
雨も
夢も
涙も

なにものも
この猫を
侵略しない
不満なこと

満月が雲にかかって見えぬこと

自分の意見を誰も耳を傾けぬこと

この世に逃げ場が存在しないこと

誰しもが思っていないかもしれないが

私にとっては

とても不 ....
青土よしさんの自由詩おすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十九歳- アオゾラ ...自由詩8*12-3-29
ジョンレノンになってから- 中川達矢自由詩8*12-3-28
海へ- はるな自由詩712-3-23
夜光虫- はるな自由詩712-3-14
えんげきてきな、- 佐伯黒子自由詩612-3-12
あこがれ- beebee自由詩22*12-3-10
ミルク- はるな自由詩612-3-10
春の海で眠りたい- AquArium自由詩5*12-3-10
茶の間19時30分- 徘徊メガ ...自由詩9*12-3-3
まずい水- はるな自由詩612-2-23
ふるる- アラガイ ...自由詩19*12-2-17
- 草野大悟自由詩3*12-2-1
-4℃のキス- 徘徊メガ ...自由詩3*12-1-24
ぶつぶつ言う- はるな自由詩612-1-16
青春_/_矛盾する感情に流されるままに- beebee自由詩19*12-1-1
- はるな自由詩311-12-24
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが- beebee自由詩2711-12-8
発光する- はるな自由詩411-11-22
とろとろの熊- はるな自由詩1011-9-19
言葉によるスケッチの実験性- 中川達矢自由詩711-8-24
- はるな自由詩611-8-4
インタラクティブ- はるな自由詩1111-7-21
バージン- はるな自由詩611-7-13
ぜんぜん正しくない二人- はるな自由詩711-6-21
- はるな自由詩211-3-27
新・枕草子_「不満なこと」- 緋月 衣 ...自由詩6*06-11-11

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