どうもよくわからないのは、これ見よがしに、被災地の追悼式に来ました、とか言ってる連中。まだなにがあるかわからないんだから、そんなに被災地に人が集まっちゃったら、またたまたま大地震がきた時に ....
その夜半、電話が鳴った
冴え冴えとした月光の前庭を
一本の意図が貫いた時
女は不快な胃もたれの中で横たわり
じっと目を開けたまま
太陽の午後と雑踏の音楽を想っていた

女は喪服にアイロン ....
風に舞うビニールを見て
詩が思い浮かぶなんて
詩人のすることじゃない
自分らしい言葉を
いつも持ち歩くなんて
詩人のすることじゃない

夕陽を見ても
何も感じないのが
詩人のするべき ....
偶然触れてしまった
手と手の間に
青い花火が散ったのを
キミは静電気だと言ったけれど
人と人の間に
ぶつかって発生する電気信号みたいなもんさと
ボクは思った
キミが粒ならボクもありふれた ....
て何だ
ガソリンスタンドはこればっか
客に手を汚せというのかしら
石油の匂いは嫌いじゃないけど
まどっちかゆーと愛してるけど
可燃性危険物がボタボタ垂れるレバーハンドルを
何で金払ってまで ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
けたたましく掻き鳴らされる警笛の
過去の記憶を振り切って
今日 昨日まで立ち寄らなかった
この鉄格子をくぐる

倦怠は賭けへの不安
後悔は過去への依存
今日 きみの躰から
ぼくは昨日と ....
西日が窓枠の影を作っておおげさに見えてくるころ
ひっそりした教室で息を止めていた

均等に並べられた机の一つに腰掛けて
線の薄い魔物と向かい合っている

吹奏楽部のチューニングがだんだん大 ....
蛇口をひねったら水がでた。
赤錆の混じった茶色い水はドボドボと音をたててステンレスの洗面台を這っていく。
恐らくこれが最後の水だろう。その水を使い切ろうとしていた。





「赤い水 ....
とししたのメンズは
いどんでくるから
つかれちゃうのよ


かちたくもないけど
かつし


かてばかったで
つぎから
てきよばわりされるし





そう ....
これただの手抜きじゃないのかという
そういうたぐいのあら挽きこしょうがあって
かんではじける火薬感が
くちのなかからあふれそうで
でもとどまってて
それをじっとこらえれば
ぼくも高倉健にな ....
  精一杯
  わらい疲れたあとはさ、
  窓際にいってごらん?



  夜を徹して
  つみあげられた花が
  ひとときに燃やされてゆくからさ
  空のはじっこに
   ....
蟻だ
物凄い数の蟻だ

僕は
涎を垂らしながら
テレビのニュース映像に
釘付けになっている

パレードだ
角砂糖の数珠繋ぎだ

僕は
指をくわえながら
熱狂と陶酔の蟻の行 ....
ああどうして
あなたは、貴方は
赤の他人の私の前で
私が見ていた数秒後で
その黒と黄色の不可侵圏を
飛び越えて、乗り越えて
サーチライトに照らされながら
何を思って、どんな心で
大勢の ....
忘れ物に気がついて
もと来た道を引き返す

立ち塞がる湿気
項垂れた街路樹
焦げた揚羽蝶
嫌々巻き戻される遊歩道

本当は忘れたままで
良かったのかもしれない

纏いつく濁っ ....
 愛でなければなんだろう、と、恥ずかしげもなく考えていた。

 胸の奥が熱く、むしろ痛く、つよい磁石にひかれているかのように、その方角へ向かおうとすること。どうしてもそこへ行きたいという、あくまで ....
★ 生徒のみなさんにお聞きします。

1.あなたの親は
普段は社会問題に対する関心が低く
何か卑近なテーマで問題が起こると急にいななくタチですか?

はい
いいえ

2.あなたの親は ....
 こんばんわ。いつもあなたの寝床に這い寄るラブリーチャーミングな墓荒らし。私只野亜峰でございます。最終考察書くためにあさきばっかり聞いてるとそれはそれでメンタルヘルス的にえらい事になるので、現代の萌え .... 雨が降ればいいのに

たなばた

空の上のふたりの恋の話なんて
どうでもいい

だって自業自得でしょ?
天罰でしょ?

でもいいじゃない、年に一度きりだって
逢えるんだから

 ....
床屋で髪を切ってもらっている間に
数十年が過ぎた
僕はすっかり骨だけになり
頭髪もすべてなくなった
目も耳もないので
確認のしようもないけれど
テレビでは昔聞いたことのある
ニュ ....
瓦礫の花

生まれる場所は選べない 崩れた街の瓦礫の隙間
ようやく頭を出した花は はじめて空を見上げる
生まれる場所は選べない 檻の中で生まれたライオンは
草原の夢を見ても 自分に牙がある理 ....
男爵は いつも無口で
広いとはいえない 館の庭で
空を見上げて過ごしている
男爵は いつもひとりで
社会情勢にはまるで無関心
話しかけても 退屈そうにまばたきするだけ

男爵の世界はとて ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
原発に反対したからといって
わたしたちの生活は

なんら

かわることはなかった



草はしげり
川はながれ
とりたちがよこぎり

かわっていくのはわたしたちの方


 ....
製品発売前のため、
レビュー投稿は受け付けておりません。
恐れ入りますが、発売日までお待ちください。
人間はひとりなのだと
思うようにしている
誰かを頼ることのないよう
自分で生きようと努力をしている

私はそうしたいのだ

家族がいても
私の人生は私のもの
一緒に住んでいるからと
 ....
「さよなら翠星石」

ああ、この気持ちはあれだ
尊大で高圧的な父が
ある日とつぜん無職になったような

そんで、やっとこさ再就職しても
テレビに出てる生活が苦しい人よりも
高卒のヤンキ ....
 .... 塩谷瞬のことなら

みんな正しいことを言えるのに

これからの日本のこととなると

そうでもなくなる


この国のデザインがしっかりしていなきゃ

産業やエネルギー、災害や人口減 ....
君は右手の人差し指を空に挿し
微笑みながら僕を睨む
一行の眼差し

二行目の僕は
圧倒されて黙り込んでしまった

覚えてないの
私のこと
怒りの女神は叫ぶ
私の名を思い出しなさ ....
ブルーベリーさんのおすすめリスト(158)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
被災地はいつもそこにある- 小川 葉散文(批評 ...913-3-11
喪服- salco自由詩10*13-2-18
アスファルトの上から投稿- 左屋百色自由詩8*13-2-16
スクールデイズ- そらの珊 ...自由詩17*13-1-29
セルフ- salco自由詩7*13-1-27
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
か行の習作- 鈴置友也自由詩2*12-12-9
猫の音符- カマキリ自由詩512-10-23
赤い水- 佐藤伊織自由詩212-10-7
ゆううつ- 鵜飼千代 ...自由詩20*12-10-6
カモフラサイエンスニンジャ- さわ田マ ...自由詩512-10-4
つみあげられた炎- 草野春心自由詩612-9-15
パレードには行かない- nonya自由詩29*12-8-22
最後の目撃者- なきり自由詩512-8-16
残暑- nonya自由詩21*12-8-16
I'm_hungry- アオゾラ ...散文(批評 ...312-8-4
傍観者アンケート- salco散文(批評 ...7*12-7-26
歌謡曲日和_sasakure.UK_-ぼくらの16bit戦争 ...- 只野亜峰散文(批評 ...212-7-21
それはまだまだ幸せのひとつで- ちゃむ自由詩512-7-6
ニュース- たもつ自由詩512-7-5
瓦礫の花- itukamitanij ...自由詩2+*12-6-16
無口な男爵- 無限上昇 ...自由詩412-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
そらへむかって_(声/初音ミク)- モリマサ ...自由詩512-6-5
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そうしたいのだ- 金子千冬自由詩4*12-5-29
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タイトルと名前で何行?- 乱太郎自由詩22*12-5-6

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