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雨音に目を閉じる

雨粒を受けて揺れる枝先
こぼれ落ちる花弁
夜の闇
面識のない知人の母の死を思う

嵐の来る日の前の晩
帰路
桜並木との交差点で
信号に照らされる君を見つけた
 ....
ひさかたぶりに日を浴びた
しわがれた藁半紙の香り
言葉が輪郭を失いそうだ
雨音が遠くに延びる

鏡を見ていると危うくなる
手のひらで骨格に触れてみる
わたしはこの形状で
外縁で保たれて ....
冬の夜

街灯から離れた暗がり

こんなにも遠かったんだ

喜びも悲しみもちりばめた星空

カルガモが音もなく泳ぎ

湖面に浮かんだ月が揺れる

語り合うことも

言い合う ....
石田とわさんの三田九郎さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落命- 三田九郎自由詩2*13-4-7
輪郭- 三田九郎自由詩813-3-1
冬の夜のベンチで- 三田九郎自由詩3*13-1-22

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