かこぉん・・・と靴音
軋む、非常階段


感情を言葉に変えた瞬間から
わたしは
燃えないゴミのように無機質な
存在に変わってしまうのだろう

語りすぎるのは
良くないことだ
見つ ....
地球内天球仮説外か内か

卵は完成され雛鳥は死ぬ飛立たぬまま

スクリーンの裏側に部屋あるといえばあり

虚妄の五階それは奈落へと続くホール
心は自前
体はもらいもの

心は思い
体は思われる

心と体
違いがあるから
うまくひっついている
貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る

何者かの否定や法則や歪曲など及ばない

貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る
 
蛍光色

近い色合いの、液体
を飲む。


島と海

錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと

せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子

なでる。 ....
  ねえ、見て
  直方体が焼けているわ



  彼女は楽しそうにそう言い
  赤々と輝くオフィス・ビルを
  親指と小指に挟み
  水槽に
  落とす



   ....
クリスマス・イヴでおもいだすのは
てんちゃん

むかしの彼女
会ったことないけど
クリスマス・イヴに
死んだってゆうから
自殺で

去年
好きだったバンドのボーカルが
死ん ....
失われた星座暗謡家の歴史は

壊れた受話器垂れ下がる電話ボックス

あれはオリオンガラスの窓の植物園

残酷なる希望駅にて・キネトスコープ
悪人だけど
よくかんがえると
くちびるのいろが
むらさきだったり
するし
かわいい

めが
ほそかったり
マスクを
つけていたり
ハンバーガーを
男と食べていたりするし
この口は 冗談が言えない
石切り場のように 殺伐としていて

この目は 花を愛でない
照準器のように ただ狙いをつけて

この指は 傷を縫わない
ナイフのように 切り裂くだけで

お ....
  女よ
  ぼくが眼をとじると
  きみは枯れた稲妻のようだ
  だが
  手をふれるとそれが
  一匹の大きな白蛇だとわかる
  女よ
  きみを
  冬に横たえる
   ....

薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ

死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく

恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
手にした物は
いつか 手にしていない物として 私の元を離れていく
私は防波堤の先端に立っていた
魚の形を いつも 追い求めていた


私は何をしていたのだろう
いつも人の形を遠くに  ....
たったいま
この詩をよんでいる
あなたがきらいです

わたしに言われて
どきっとした
あなた
名前はなんと
およびすればいいでしょうか
あなたの名前は
あなた
ではないはずなの ....
おしつぶされて割れたはしばみの実が散乱している野のはてに

まだ泣かない人が立っている


私たちは割れた実を喰うでもなく拾うでもなく
この実の硬さをしりたいと
辺りをみまわ ....
パリ ロマン ロラン
乱暴とヴェルレーヌ
あほだよ アホ
ああ、わたし
ほんとあほ なの。

しゃがみ見る路地は暗く謎めき
影で息を荒げる犬は、沼のような息を吐く
ご覧! 犬 ....
蛍光灯のタイムラグ


青白い光の中で


斜めになった椅子の

神経質な輪郭に



目を瞑る
黒いセーター

コンタクトレンズで
一番 安い
カミソリ




出くわしたくない
憎むべき対象であり
憎む、べ、きき、対象
で、あり続ける。しかし
内側の人間が ....
  ノイズ
ゆびさきが触れるすべてのものから
  ノイズ(遠くから)
愛のようなものを
  ノイズ(破裂)
すいあげる
  ノイズ(低め)
骨と血管によって
  ノイズ(低め)
あた ....
            ハーモニカの小さなキーホルダー
            
            これ 読んでみない?
            と
            「クリームレ ....
セフィロトの樹、連なる鎖を
信じるとすれば君と僕は永遠に、
無限につながっている

両生類の抜け殻
何度でもよみがえるくらげ
無数の、ハッコウブッタイを持つものの、むれ

ゆらめくのは ....
詩を書くのに権利や資格はいらないよね
べつに評価もいらないよね
トーナメントでも総当たりでもなく我々は芝生に紛れる1本さ
詩を書くのに必要なのは言葉だけだよね
それにしてもキーボードは狭い こ ....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました


世界では
他愛ないことですが
いまのうちに
背筋を伸ばして、
伸ばして
僕のこ ....
時空は
踊っていました

ぼくは、といえば
女心などというものはない、
女の人に心があるだけなのだ、と
わかったようなことを思いつきまして

抽象が
めくれていくので
ぼんやりとし ....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った



声に体 ....
いばらさんのおすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静かなスクランブル- 銀猫自由詩18*12-1-4
食事に於ける紙ナプキンの折り方- 高濱俳句212-1-4
心と体の違い- マフラー ...自由詩4*12-1-3
個の壁- 徘徊メガ ...自由詩3*12-1-1
くすり- 榊 慧自由詩1011-12-30
火事- 草野春心自由詩5+*11-12-24
イブ- はるな自由詩711-12-24
歩行矯正器の歴史・揺籃から- 高濱俳句311-12-23
鎖を解かれなかったマイモニデス- 6自由詩211-12-21
安宿- まーつん自由詩311-12-20
白蛇- 草野春心自由詩9*11-12-17
脳内の場所- 木原東子自由詩14+*11-12-16
まぼろし- 番田 自由詩511-12-9
あなたというあなた- 中川達矢自由詩19*11-8-8
十月- 遙洋自由詩7*11-7-31
オマージュナニー- 小脳自由詩211-5-29
欠片- 自由詩10*11-5-11
マイノリティ・レコーダー- 榊 慧自由詩2+*11-1-31
愛のようなものを- nm6自由詩411-1-31
ストーカー- 鵜飼千代 ...自由詩13*11-1-17
Eins_ist_alles- ブロッコ ...自由詩110-9-1
恋について秋元康が語るように女について出川哲朗が語るように詩 ...- キリギリ散文(批評 ...310-6-16
- 銀猫自由詩11*09-12-28
スペース・ワン- nm6自由詩908-1-14
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