すべてのおすすめ
お風呂から出て冷たいハト麦茶を飲んだら

一緒に冷蔵庫にあった昨日の味噌汁

明日まではもつまい

だからおたまですする

いつかの映画で囲炉裏に吊るされた鍋から

木のへらで貪る ....
今日も街は動いている
人が同じように同じ橋を渡っていく
彼らの行くその道こそが一番正しいのだろう
昨日までバカにしていたアイドルも
今日では国民的アイドルとなっている
昨日のことなど振り ....
ほかでもないあなたと
どうしようもなくなりたい
雨の日に雨だれを数えながら飢えていくのもいいし
乾いた日に蟻をつかまえて拷問するのもいい
湿った毛布のなかで賞味期限の切れたひき肉みたいに絡 ....
生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた

気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる

それから、立ち上がって

なにもかも行き届いた ....
心臓が主語を持つ。   椅子の上に
  左脳がひとつ置かれていた



  色褪せた譜面から
  いくつかの音符はこぼれ
  床のうえでひょこひょこ跳ね
  透き通った窓は、わたしたちと
  青 ....
わたしがあなたの下着を干しているあいだ
あなたはわたしのために歌をうたっている

わたしがにんにくの皮を剥いているあいだ
あなたは二人分のコーヒーを落としている

わたしが玄関のタイル ....
  あいするひとよ、
  ほんとうの
  きみのその気持ちは
  とうめいな廊下になって



  蜘蛛の巣がからまったような
  きょうの丸い月にむかって
  ひたむきに伸 ....
善意と酸素に満たされた部屋で
私は彼を歌にする。
彼の夢に出て来た女の子すべてに
私の名前をつけてあげるかわりに。
  夜が、
  たえまなく改行を続けているあいだ
  いくつかのケーキがゴミ箱に捨てられ
  何匹もの犬が鳴きながら焼き殺され
  きみの体に秘められた、すべての
  愛らしい軟骨は ....
コンディションが成功していてこそ神の存在証明が成り立つこの世界
っていうのはおおげさ?
だってあんたらちっとも走らないだろう

ショッキングピンクと黒のバッグで平気に闊歩していたおれさま
 ....
ダンジョンの宝箱できみはランタンを見つけ
碧の泉でぼくは剣を落とした
なくしたものの方が大きかったよね、って
きっと同時に思ったはず

明かりがあれば歩けるけれど
もうほくには強さはなくて ....
蝶が
土にたかり
互いの喉に触れ
青い夢を見せる
幾度もの成熟
生まれ変わりを
軌跡を描き
焦がされている
羽が
また地面に落ち
辿りつけない木陰に
終わらない
あなたが死んで ....
 垂直な光のピンで留められて
 横たわる朝は散乱した昨夜の屍だった
 まだ誰もいないスーパーの駐車場で
 ぬるい風が砂埃を吹き上げている
 
 一匹の小さな蛾が
 逆らいながら飛んで行く
 ....
きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった

あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにすると ....
よるに
向かいあって
ぎざぎざした

あさが来てもまだ
ぎざぎざした

こころが
溶けあわないので
せめて
からだだけでも

寄りそってみても
ぎざぎざした

月が
 ....
あの人はどうしているのでしょうとふと強く思いませんかまるで野鼠のようだねとうすら寒く手を差し延べて状況はすっかり変わってしまい僕は初夏の河川敷にいる陽なたに群れている椋鳥たちを眺める辛いだろうか寂しい .... 愚昧な仲間意識とその利害関係からの脱出

車窓から薫る柔らかい春風の予知夢
自閉的な時間こそが平和だ

(雑踏の片隅で忘却した世界観。)

テレパシーでは嘘はつけないよ
愛は全てを解決 ....
しかくい箱のなかに
丸と三角を
ひとつずついれる

それをどうするんだい
と聞くと
どうもしないの
と答える

どうもしないの

答えて
かなしそうにしている
テレビがぼくを嗤っている

































ぼくはテレビに向って笑えない
尼崎を超える頃に日付は変わる
川をわたる鳥のむれも
一日分の年を取る

吊り革に群がる背広を押しのけて
酸素のうすい車輛で
どうにか息をしている

神様
今日が正しくなくても
息を ....
火を点けられると
わたしは蕩ける

点けられなければ
凛としていられるのに

そうあなたの
手や指や舌やもうひとりのあなたに

わたしは美しい死のように
柔らかく蕩ける

喘ぎ ....
あなたがいる事が奇跡だと


(いまひとつぴんとこない)




あなたがいてくれてよかった



(確かにそうなのだが、にしても恐れ多い)



あなたがほし ....
玉手箱を開けると
おじいさんになった。
竜宮城で目標のない時間を
過ごすと徒に時間が経つ

働き者は時間が長い
怠け者は時間が短い
多くを成し遂げ
少なく成し遂げる。

テレビは時 ....
頭がズレてしまうのだよ頭の中が傾いた拍子にズルリと脳が
そんで目が見えなくなったり蠅が飛び回ったり鶏肉に
欲情したりしてしまうのだよ僕の2本腕はべたんべたんと
床を這って収まる箱を探している ....
ぼくはひとりでただ歌いたいのに
じゃまを するな

ぼくはひとりでただ歌いたいのに
楽しいことばっかり目の前にあるのに
すべてめちゃくちゃにしてしまうのだ

めちゃくちゃにしてしまったあ ....
かこぉん・・・と靴音
軋む、非常階段


感情を言葉に変えた瞬間から
わたしは
燃えないゴミのように無機質な
存在に変わってしまうのだろう

語りすぎるのは
良くないことだ
見つ ....
心は自前
体はもらいもの

心は思い
体は思われる

心と体
違いがあるから
うまくひっついている
貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る

何者かの否定や法則や歪曲など及ばない

貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る
 
蛍光色

近い色合いの、液体
を飲む。


島と海

錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと

せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子

なでる。 ....
いばらさんの自由詩おすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷たい味噌汁- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-20
あなただけには勝って欲しい- 番田 自由詩312-9-20
- はるな自由詩1212-9-16
ばらのジャムを煮る- はるな自由詩2012-9-10
生活の真似事- 青土よし自由詩112-9-4
左脳の時間- 草野春心自由詩1112-9-2
抱きあう動物- はるな自由詩512-8-28
あいするひとよ- 草野春心自由詩812-8-27
Veronica- 青土よし自由詩412-8-23
たえまなく改行を続けているあいだ- 草野春心自由詩812-8-20
口紅- 榊 慧自由詩412-8-20
Game_Over- 紺野 夏 ...自由詩212-8-20
夏型- 春日線香自由詩412-8-17
僕が君を一匹のみすぼらしい蛾に譬えたなら- ただのみ ...自由詩24*12-8-9
新創世記- HAL自由詩9*12-7-30
ぎざぎざ- はるな自由詩512-7-25
迷う- 宮岡絵美自由詩412-4-7
春風- OZZY自由詩212-3-30
- はるな自由詩812-3-29
嗤いと笑い- HAL自由詩4*12-3-29
川をわたる- はるな自由詩612-3-28
美しい死- HAL自由詩412-3-26
考えた結果- 自由詩5*12-3-19
Television- ペポパン ...自由詩7*12-2-7
パール- キリギリ自由詩212-1-4
ソフト・ハード- ブロッコ ...自由詩112-1-4
静かなスクランブル- 銀猫自由詩18*12-1-4
心と体の違い- マフラー ...自由詩4*12-1-3
個の壁- 徘徊メガ ...自由詩3*12-1-1
くすり- 榊 慧自由詩1011-12-30

Home 次へ
1 2