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きみをひきのばして大きな一枚にして体に巻きつけたい、くるまったままで、そうすればどこへ行くにも一緒だ
と
わたしを抱きしめながら言う空想を
わたしは空想をして
よく言われるのは
「頭小さ ....
戻ってみると
それは満を持していて
あああはち切れそうだったのだ
と知る
傍観から身をよじって
ひらめいた監視を
始めたのは、そこにわたしが懸かり始めたからであって
勿論、
出した ....
先刻もたましいは訴えて
飼い慣らせない宇宙は慌てて
また
握りつぶして
わたしはそれを見ていた
ひとりきり
越境も
指たちも壁につぶれてしまって
凹凸も埋められてしまって
向こう ....
たったいま完成した
きみの思考の円錐
てっぺんからひん曲げて打ち崩したいから強く
強い骨をつくるために
わたしは泥臭い牛乳を飲もうと思った
信じられないほど白い液体
きみを信じられないと思 ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
きみを覆いながら
明け方
恋は側溝であった
大木を根こそぐ竜巻の強さでわたしの右足を巻き込む
この浅さで溺れる
母に嘘をつき
父を裏切った
上睫毛と下睫毛を固く結んで拒んだ景色
目 ....