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骨の形まで覚える頃には
君と僕で深い関係になる
うなずいた顔で笑っているから
息を潜めた二人の体は
砂浜に打ち上げられたロケット
繋いだ掌に包んだ夢を
語り合ったのは生きてゆく為
....
人の手に触れたら最後は下僕
雨から身を守る為に濡れて
風に飛ばされても探して貰えず
骨が折れたなら拾って欲しい
売れ残ったビニール傘は怯える
インクの香る雨の朝だった
新しく買った文具の手触り
僕はパイロットになった気分で
ボールペンのキャップを外した時
どこへでも飛んで行けると思った
鳥のような羽根を失くした日は
どこかで雨宿りすれば良いのに
立ち止まると不安になるから
景色を連れて自転車に乗った
ペダルを漕ぐと空を飛べそうな
パイロットの夢が語られる時
....
私が生まれたその日の朝に
カナリアが鳥籠から逃げて行き
音の消えたリビングルームには
黒いグランドピアノが置かれて
私の居場所は椅子の上になった
ソナチネが弾けるようになっても
指 ....
三つ編みをほどいたばかりの波が
雨上がりの森になびかれている
ステンレスの鋏を握ると
約15センチの断髪式
私はあなたの為の天の川を
これから時間をかけて
伸ばして行こう
願 ....
終わらぬ夜に氷を浮かべ
ウイスキーを探る指先が
膜の上を滑るようになぞり
飲み干してしまう液体の色
薄暗い照明のせいで
味は苦かったとしか言えずに
転げ回る夏の大車輪が
....
降り注ぐ太陽のヴェールの下
爪先とアスファルトの口付けを
ヒリヒリと感じながら歩く道
照れ隠しのような日傘の中で
あなたの姿を思い浮かべるのは
恋と言うものの仕業なのだろう
ワンピ ....
灰皿の中で堂々としてる
レシート裏に付いたキスマークは
あなたからの挑戦かも知れない
火を付けたら灰になってしまう
破ったとしても屑になってしまう
水に付けたら苦しんでくれるだろうか?
....
数え切れない灰色の砂は
風が吹けば海辺を飛び回り
誰かの靴の中で昼寝をして
寝像の悪い奴は逃げて行く
海で泳ぐ人で賑わう夏は
どこかで砂の悲鳴が聞こえる
人に踏まれて泣き喚く声や
....
私はあなたの隣りに居るのに
飾り物みたいに息を潜めて
顔色ばかり気にしているけれど
続きが見たくなるドラマのように
あなたのひと言に心踊らせ
時には突き落とされそうになる
....
たんぽぽの花びらは嘘を付く
あなたに会えると言い残した後
あなたに会えないと言い直した
気まぐれなたんぽぽの花びらが
風に乗って空を渡るように
あなたの肩の上で笑いたい
見晴らしの ....
ただのみきやさんのミナト 螢さんおすすめリスト
(42)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
標本
-
ミナト ...
自由詩
2
17-6-20
嵐
-
ミナト ...
自由詩
2
17-1-2
夜明け
-
ミナト ...
自由詩
3
16-12-28
グッドラック
-
ミナト ...
自由詩
8*
16-12-20
夕べの祈り
-
ミナト ...
自由詩
4
16-11-24
七月七日
-
ミナト ...
自由詩
1
16-7-6
門
-
ミナト ...
自由詩
4
16-6-23
ヴァージン
-
ミナト ...
自由詩
3
16-6-17
印
-
ミナト ...
自由詩
4
16-6-10
シェルター
-
ミナト ...
自由詩
1
16-5-29
ジェットストリーム
-
ミナト ...
自由詩
3
16-5-22
運命
-
ミナト ...
自由詩
2
16-5-15
1
2
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