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くるくると回転する平行
地平線を見失った目
日が昇り落ちて
空間を温めずに消える太陽

静寂
生のない 鳥の飛ばない空

不毛の会話から逃げ出して
不毛のこの宙に来た

私はか ....
息ができるはずもないのに
水に飛び込み 泡を纏って
そのまま底に沈んでしまった

かえりみられない寂しさよ
裏付けのない悲しさよ
私の身体よ

波の少ない底の 底の色
そんなにも ....
ぼうぼうたる虚無が
そこにある

私は必死にそいつをやっつけようとするのだけどどうも上手くいかなくて

薄墨の不安が
塗りたくられている

私はそいつもどうにかあっちへやろうとするのだ ....
あの子は
自分の言葉を恐れて
棘だらけの
塊を
吐いてばかりいる

あの子は
自分が刺した人々を恐れて
もっと棘を出す

それでいいのだと
いばらの王国を作るように
王様はもち ....
ぐったりと身を任せる
その体はじんわり痛んでいく
触るたびに鱗がはがれ

痛ましく考えていた、そのはずで
さわってはいけない、そのはずで
ああどうして、と水槽の外で息をついていた、そのはず ....
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り

その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は ....
車が過ぎ去った
強く吹きつける音に似た
それとも本当に風
あなたの過ぎる音

一風 巻き上げた髪が
雪崩れる

風は自由に雨戸を鳴らした
髪は自由に吹き荒れた

風呂のぬくもり ....
ストーブはスチームを出し水が必要
飲み水を分け与える
まるで何かを育てているようだ

ストーブの火力に
寄りかかった布団がやられた
焼け焦げた端っこ
エネルギーが強く走っている

暖 ....
カンカラカンカラ
缶が転がる
隙間風が差し込む
心に

吹きっさらしの道で
からから
鳴る、耳ざわり

誰もが目指す高み
手を伸ばしても届かない高み
高みから同類は見下ろす
見 ....
マリアのような透明なひらひらを身にまとい
夜の月のようなぼんやりした光を放つその体

それはクラゲ
それは漂う生き物
それはただある生き物

しびれを起こし
火傷を追わせるその聖母は
 ....
晩秋がない季節だった。
人々は衣服をかきあわせ
赤いままの木の葉が落ちる
寒風は人の息を白くした

電気ストーブの電源をいれた
この周囲が一番小さな世界で
これが一番の幸せの端っこ。
 ....
紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる

これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう

単純に安 ....
ただのみきやさんの這 いずるさんおすすめリスト(42)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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