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最悪の街の中で肩をイカらせ
水気を奪う干乾びたパンを囓りながら
落ち窪んだ目でナゼ季語を気にしてる

空っぽの心臓が埃にまみれて 見ろよ
単調な詩情に窒息してるぢゃないか
朝の七時に吊り革 ....
網膜を行き過ぎる詩語硬直の行列
心は、始めから無い表情を隠し
意味は美を名目に犬となって瞑目する
      ――沈黙するロバの耳


灰色にずっと燃えている虫はかすかに
茜色の玉を胸に ....
遠近法が麻痺した囚われの眼(まなこ)を
墜ちるのを怖れた誤読の盲人たちが崇める
しんなりとした粘性の絨毯は織り上げる程
未来を消し去り 響きを失った時空に
拡がっている 奇妙な、奇妙な諧調
 ....
夏にはぐれた神鳴雲がひとつ
ぽつんと漂う空
雲は、雲は、やって来たのに
大きく大きくなって やって来たのに
酷苦の炎天を 猛暑を 
掻き消してあげたくて

やっと辿り着いたときには
夏 ....
咥えた指が、ガラス張りの胃袋の中で蠢き、
吐出したいグニョグニョの悪夢を掻き回してる
肘からゴボゴボと沈んでいった頬杖

まばたきをしても何も変わらない
絶え間がない
そう気がつく

 ....
形の無いものから逃れようと、必死に奔るうちに
地平線は、もう、どこにも、見えなくなってしまう。
「待機せよ」と、ひとりの純白の少女が起ち上がり祈るが、
またふたたび、真理が降ることは、ないのだ。 ....
ドラマは想像力で成り立っており、
想像力で演じられるドラマが、日々、山脈のように連なり、
昼夜、〈者と者〉、あるいは〈者と物〉との谷間をせっせと渡っている
そのたよりないゴンドラの往復を、多彩な ....
開放もしないくせに、閉じ込めもせず、
何が望みなのだ、世界よ
どうしろと言うのだ、世界よ
燃え上がり、高く、高く登れば、
汗すらも雲の如く氷つくのだろう、

凍えながら泪とともに地上に堕ち ....
・0次元/
位置だけの、目に見えない〈点〉
絶対座標の位置だけが明確な〈 〉
ドコニと問えばはっきりとココニと答える
でも、姿は見えぬ
片思いの世界


・二重螺旋/
反平行の真逆な ....
黒いサングラスをかけたカンガルーが、ライフルで狙ってる
その陶器製の、白くなめらかな母韻は、
ゴムのような口唇から何度も、何度も、
繰り返し発射されるから
執拗な子守唄に、もう寝付けない夜の― ....
(一行詩集/  ハァモニィベル「一行の夢」 )


          【一行*夢】
             *

一行の人生が、いま、谷底へ向かって続いている。突然、愛という文字が、両 ....
局所的に覚醒がくり返されるボロボロ
愛されたがる女の計算したがって聞かない
塗り潰した美の奥底で
折詰にされ、お土産になった溜息が泡立っていた

残虐は過去と未来との境界を袋とじしたまま
 ....
聞こえるだろうか? 一枚の、

絵画が

まるで、狂喜の

舞踏会 そして 夜のしじま

戻りなさい  

描くように 描くように 

微笑みを浮かべながら

描くように
 ....
夕闇の部屋 風がカーテンをそよいだ時

その影から 一人の白い女が突然あらわれると

英詩の邦訳は興を削ぐから嫌いなの

そう語りかけて まるで意味あり気に 背中を見せて振り向きざま 消え ....
時が降りしきっていた

黄昏の公園にはベンチが一つあり
そこにずっと座る
一人の老人の頭の上にも
白く降りつもる


飛んできた蛍が、
燃え尽きてその膝で眠ったときにも 
 ずっと ....
街を歩くと背中ばかりだという
マッチ売りの少女が死んでいる通りを過ぎ
崩壊したまま放置された幸福の王子の像の前で待ち合わせしてる
みにくいアヒルの子のように{ルビ悄気=しょげ}てるお前が{ルビ愛 ....
 夫と2人で ひさしぶりの動物園
 夫は動物を見る
 私は夫を見る

 子ウサギを見る夫の目が温かく緩む
 その目をわたしは見た

 クジャクを見る夫の目がその眩さに大きく深くなるのも
 ....
 訴え


長い 経緯(いきさつ)と、大きな 苦しさが
短かくて 僅かな 言葉で へたくそに証言される

なんとか伝えたかと その全身のため息を
白々と狡賢い反証が 簡単に打ち消す

 ....
背中に一本の薔薇を生やした猫が
窓辺に座って、ずっと外を見ていた
一度だけ晴れてみたいという
空の悩みを聞いているのか
目の前の邸宅の主人のハゲ頭の上に
苔むした狡猾を笑っているのか
隣か ....
ただのみきやさんのハァモニィベルさんおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブレイクショットⅡ- ハァモニ ...自由詩1*14-9-16
_詩骸のソネット- ハァモニ ...自由詩4*14-9-7
Gの上空- ハァモニ ...自由詩3*14-9-7
ぽつん- ハァモニ ...自由詩4*14-8-31
一つの現代詩- ハァモニ ...自由詩3*14-6-22
ある古代詩のソネット- ハァモニ ...自由詩6*14-5-23
霧の中で眠る羅針_〔ソネット〕- ハァモニ ...自由詩1*14-5-4
愚者ノ眼のソネット_〔ソネット〕- ハァモニ ...自由詩1*14-5-3
存在可能な別セカイ- ハァモニ ...自由詩1*14-4-30
わけがわからない程- ハァモニ ...自由詩3*14-4-24
一行の夢- ハァモニ ...自由詩3*14-4-23
ボロボロ- ハァモニ ...自由詩3*14-4-10
薄紅の炎- ハァモニ ...自由詩4*14-4-2
果てしなき鼓動- ハァモニ ...自由詩2*14-3-24
降りしきる時の肖像- ハァモニ ...自由詩2*14-3-10
もうひとつの童話- ハァモニ ...自由詩5*14-3-1
- ハァモニ ...自由詩3*14-2-16
訴え- ハァモニ ...自由詩2+*14-2-16
美しい薔薇も見ないで- ハァモニ ...自由詩4*14-2-12

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