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夜
カエルの鳴き声はひっきりなし
奴らの鳴き声のリズムのゆらぎで
僕はクラクラ酔っ払う
そんな奴らが何かを感じたのか
突然一斉に鳴き止み
あたりは
深い静寂に包まれる
耳が ....
無実の者を巧みに陥れた男の
偽りを隠ぺいする行動は
あっけない結末だった
縊死も轢死もなし得ず
笑ったような顔で出頭する男の
みじめな偽り隠ぺい行動
そんなニュースを見ながら
あれこれ考 ....
数秒間の家族愛の出来事
何気なくテレビを見ていて感動した
猛犬に襲われている幼児を助けるために
その猫は猛犬に体当たりした
そして
逃げる猛犬を数メートル追いかけ
すぐに幼児の元へ ....
詰めが甘いな
将棋だったらもう詰んでるぞ
何てことはいつも言われ続けていて
マトッリクスに配置された理屈に囲まれている
将棋だったらもう何度も詰んでいるのに
僕の人生は続いている
....
家に帰るなら右折車線に入ってUターンだけど
ハンドルは切らない
Uターン禁止のオレンジ色の春
今日はユレルカレルをリピートでずっと聴いている
ボリュームはうるさいくらい上げて
アクセルは ....
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況
何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
愛がほしい
信頼がほしい
積み足しで
満たされようとする
こころ
でも
それは
きっと
違う
ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す
何かをしてもらいた ....
工場のてっぺんで鳴くセキレイ
緑と潮の朝の風
田んぼに映るセピア色の富士山と雲
遠くにいる昔の仲間たち
限りなく近づきたい
そう想う
季節はこんな近くにいるのに ....
ちょっと個性を出したくて
手紙に一工夫
娘が生まれたときに
内側に折った袋綴じで手紙を書いた
毎年ペーパーナイフでひと綴じだけ切って読んでもらうために
7歳まではお母さんに読んで ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた
何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化
どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
ピシパキよ
濁ったものが気になるんだ
濁ったものが嫌いな分けじゃないけど
濁ったものがそのままなのが気になるんだ
ピシパキよ
濁ったものが沈殿して澄明な上澄みができることや
貝や濾過器 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
18歳の君の春は
新しい生活の始まり
知的障害を持ちながらも
厳しい自立を自ら課し
家族と離れ
グループホームで暮らし
工場で働く
そんな君の切実な悩み
恋
そして
性欲
....
僕は書く
それは文字による記録ではなく
文学作品でもない
書いているのは
言葉
自分の考えや気持ちを表す言葉
つまり
自分を言葉で表した
自我像
僕は僕のことを誰 ....
自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した
やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割
圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
....
朝の空
西から東へ
まっすぐの飛行機雲
確か
この飛行機雲はラドン
ラドンの太い飛行機雲だ
ラドンが目覚めた
いつも怪獣は環境破壊によって目覚める
そして環境破壊す ....
通販で購入した商品を開梱すると
梱包用の発泡スチロールの厚い板が入っていた
不燃物ゴミは来週の火曜日まで捨てられないので
小さなリビングにそのまま置いていた
1m四方程度の発泡スチロールの ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった
富士子ちゃん?
えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜
コップのフチ ....
満開のソメイヨシノ
春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く
工場の町の春景色
自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
座禅
靴下を裏返すように
自分の端をつまみ
引っ張ってひっくり返すと
私は
闇に包まれ
遮音され
触覚も
痛覚も
温点と冷点もなく
声を出すことも
食べることも
匂いを嗅ぐ ....
乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい
目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
明日は4つの家族が集まる
父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名
多分
母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
私の顔は古い写真のようだ
いや
私の顔は古い
このアパートに来たときにトイレの棚に置いた手鏡は
ほこりまみれで
何の役目があったのやら
ほこりまみれであること以外
何も特徴の ....
激しい頭痛に酔って
電柱に頭突きして
奥歯がカチって鳴った
目の前には
泥まみれの天使
泥まみれの天使が私を見上げている
泥水溜まりの中から
泥まみれの天使が私を見上げている
泥ま ....
この宇宙は
無から生まれた
無は
何もない真空のエネルギーとなった
真空のエネルギーは
10の80乗個の原子と
無限の未来に広がる力を生んだ
我々の身体や心の中にも
真空のエネルギ ....
夜の闇は恐ろしい
目の前に何がいるかもわからないのに
自分がここにいることだけがはっきりしている
いっそ
自分も含めここに何がいるのか
誰も何もわからなければ
よかったと
闇の中 ....
突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日
どうしたんだ?
洗濯 掃除 ご飯の支度
全部やるから ここにいさせて
....
春の日射し
山間の里
富士の清水の恵みを人々に振る舞う
酒蔵の蔵開き
心に沁みる酒
わさびと酒粕のかおり
皆の笑顔と笑い声
一年振りの再会は
社交辞令の欠片もなく
互いに肩を ....
螺鈿細工は複雑な表面構造が生んだ
いくつもの光が干渉して美しく輝く
池に落ちるいくつもの雨粒の波紋は複雑に
ぶつかり合い互いに干渉して広がり解け合う
この世は複雑に絡み合い
干渉 ....
もうカーテンは暖かいよ
朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ
カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから
暖かいカーテンは
冷たい指に ....
ただのみきやさんのichirouさんおすすめリスト
(100)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
この静寂
-
ichirou
自由詩
6*
14-5-24
みじめな偽り隠ぺい行動と情けない事実暴露行動
-
ichirou
自由詩
9+*
14-5-20
家族の愛は素晴らしい
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-19
非将棋的人生
-
ichirou
自由詩
9*
14-5-18
ユレルカレルのビートでUターン禁止のオレンジ色の春
-
ichirou
自由詩
5*
14-5-14
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う
-
ichirou
自由詩
19*
14-5-12
母の日
-
ichirou
自由詩
9
14-5-11
限りなく近づきたい
-
ichirou
自由詩
5
14-5-10
袋綴じの手紙は白銀比で_折り紙の手紙は正方形で
-
ichirou
自由詩
4
14-5-9
どうでもいいことについて
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-6
ピシパキよ_この頃_濁ったものが気になるんだ
-
ichirou
自由詩
7*
14-5-5
ちょっと遅れます
-
ichirou
自由詩
9*
14-5-4
トリトマの花
-
ichirou
自由詩
11*
14-4-26
自我像
-
ichirou
自由詩
9
14-4-14
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした
-
ichirou
自由詩
13
14-4-13
ラドンの飛行機雲
-
ichirou
自由詩
13*
14-4-13
発泡スチロール
-
ichirou
自由詩
7
14-4-10
コップのフチ子をもらった
-
ichirou
自由詩
17*
14-4-9
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く
-
ichirou
自由詩
15*
14-4-5
不立文字
-
ichirou
自由詩
9*
14-4-5
細軸綿棒
-
ichirou
自由詩
8*
14-3-31
サクラサク
-
ichirou
自由詩
6
14-3-28
私の顔
-
ichirou
自由詩
11*
14-3-25
泥まみれの天使
-
ichirou
自由詩
8*
14-3-24
無、真空のエネルギー、そして無限の未来へ
-
ichirou
自由詩
10*
14-3-23
未来に向かって生きていけ
-
ichirou
自由詩
5*
14-3-22
掛け布団
-
ichirou
自由詩
19*
14-3-19
蔵開き
-
ichirou
自由詩
12*
14-3-16
干渉
-
ichirou
自由詩
7*
14-3-9
もうカーテンは暖かいよ
-
ichirou
自由詩
17*
14-3-8
1
2
3
4
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