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白 白い白 白い日
白い目と白い手を
白い夢の白い瞼を白に開き白い壁の白さに列なる白い花瓶に白い花の
白い髪に白く書きつけた白のかわりの白い手紙
白い名は白とは呼ばれずに
....
歯車はなぜ回転するのか分からず また分かろうともしなかった
まだ感傷的になれる夜とかがある
疲れると痛みだす傷じゃなく
背の低い面影
未開と欠如と不在と抵抗の熱帯のネガのようなもの
バチ ....
手のひらをじぶんのほうに向けてばいばいするあの子、ぼくのばいばいの手のひらの向きを子どもの悪戯みたいに真似て、ぼくに手の甲を向けてばいばいするあの子、ぼくとじぶんにばいばいするあの子、ぼくとじぶんにば ....
おなか、空いてない?
きみにそう聞かれるとぼくのおなかは減りはじめる
そしてそう聞かれたときから余すことなく満たされていく
朝の光のなか、テーブルに触り、きみのそばに座り
きみに満たされた ....
(踏切を 一滴ぬらす 金魚売)
一握りの午後の 、
その発声の凹の底で、手の皺のなかの風を冷ましながら
坂をのぼる男
黒ずんだ肌
蝉の腹のような太もも
....
ヒサカキは塩ラーメンの粉末スープの匂い
ウグイスのさえずり
鋭く 、
ハルリンドウみたいな
森ガール、山ガール
シャンプーの香り?
数羽のカワウは巣材をくわえて池を越えてく ....
書き終わった手紙を読み返して捨てた
それを書き出すために書かれた一行がいかさまだった
さめたコーヒーを飲み干して
家並みに一滴、零す
静けさのなかを一台の車が走り去り、日付がカチッと変 ....
ヘッシャーに聞いた話だ。
そいつは水槽で蛇を飼っていた。餌はアルビノの二十日鼠だ。
蛇が鼠をまるごと呑み込むと蛇の腹?が鼠形に膨らみ、暫くは動くらしい。
そいつは何時ものように腹を減らした蛇 ....
向かい合わされた二つの椅子の一つに座る
誰かの温もりがまだ残された椅子に
浅く、前屈みに
向かい合わされたもう一つの椅子に
客人が座る
深く、めざめに
もたれ
客人の手の甲に ....
小さいころ、春になると
ばあちゃんと手をつないで
つくしを摘みにいった
いつも風が強くて
河川敷にはいっぱい
つくしが伸びていた
シャツにてんとう虫をつけて
ビニール袋につくしとタンポポ ....
16才の同義語としてゆらめくライ麦畑でささやかれ
星と犬と光を殺した
指の隙間で
きらめく雷が
凍死するから
モンシロチョウのようなナイフにとまる
メランコリーの羽の
炎の上 ....
-わたし、塔の上から落ちて、どうしても地面まで届かない夢をみましたわ。そして夢から覚めるとまるで本当に落ちたみたいにぐったりしているんですの-
(ドン.キホーテ 第1部 16章/宿屋の娘)
....
寝ぐせはゆめの死顔
つまらない
ゆめの
微熱を帯びる新聞紙を
鼻先に近づけ
一日の予言を受けるように
朝を吸い込む
行方不明の飛行機
アイドルの恋人
どうでもいい
....
自由気ままでさ
陽気で乱視なナンシーはさ
なにもかもうまく掴めないからさ
大好きな街角を印象派みたいにさ
淡く滲んで歩いてさ
知ってる人や知らない人にさ
軽やかに挨拶してさ
スキップ ....
夕ごはんの買い物帰りにママンが仔猫を拾ってきた
パッパは余計なもの拾ってくるなよと言った
ぼくはびっくりして、触ったりした
今日から兄弟だよって
ママンが言った
少し震えながら
鳴 ....
暗い宇宙のフカクから 、つめたくやわらかな雪は
降り積もる
目線と
平行するように 、
コンクリイトの
壁を這う
白の
ヤモ
リ
星のような手足と三日月のような尻 ....
首なが族の少女が耳にあてたアイフォンからきこえるウォール街の足音は、ジブンヲカンジョウニ入レズニ通り過ぎるようで
プラットホームにとり残された風が
形の悪い、過冷却の耳を凍らす
....
ただのみきやさんの末下りょうさんおすすめリスト
(47)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
描線
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末下りょ ...
自由詩
3*
15-10-1
ペーニャ
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末下りょ ...
自由詩
4*
15-9-21
ばいばい
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末下りょ ...
自由詩
2*
15-9-13
もう世界の中心で愛をさけんだりなんてしないなんて言わないよぜ ...
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末下りょ ...
自由詩
4*
15-9-4
金魚売り
-
末下りょ ...
自由詩
6*
15-8-9
なかなかむらむらこない
-
末下りょ ...
自由詩
1*
14-4-16
手紙
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末下りょ ...
自由詩
4*
14-4-4
傾向と対策
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末下りょ ...
自由詩
5*
14-4-3
一つの空席のために二つの椅子を用意して
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末下りょ ...
自由詩
5*
14-3-30
つくしの佃煮
-
末下りょ ...
自由詩
12*
14-3-25
16才
-
末下りょ ...
自由詩
4*
14-3-23
クリーチャーズ
-
末下りょ ...
自由詩
1*
14-3-21
新聞紙
-
末下りょ ...
自由詩
3+*
14-3-16
乱視なナンシー
-
末下りょ ...
自由詩
4*
14-3-14
メーピスカリャー
-
末下りょ ...
自由詩
4*
14-2-28
絶滅のための夜
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末下りょ ...
自由詩
2*
14-2-22
オンザレール
-
末下りょ ...
自由詩
3
14-1-19
1
2
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