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夕暮なのに空は青く水色で
辺りをオレンジの空気が
流れるのに暖かな記憶は
思い出に妬けた赤瓦
錆びたトタン
泣いている子供
薮蚊だらけの雑草の森
自分を分解していく幻想
神社の ....
魚になって泳いでみたら
ちいさなあの子がすくってくれた
あんまり優しくするもんだから
優しくガラスにキスをした。
小鳥になってちゅんちゅんしたら
おっきなあの手で優しく抱いた
あんまり ....
透明な硝子の向こうで
君が生み出した
緩やかな憂鬱
透明な硝子に当たって
白く砕けた
ちかちかと世界が明転するのは
まばたきのせいだろうか
睫毛が捕まえた蝶のせいだろうか
プレ ....
この街が寒いから手紙をだすよ
風邪なんてひいてないかい
ここは少しだけ寂しいよ
早く春が来ればいいのにね
そっちはどうだい
上手くやってるかい
僕は何だかこんな感じさ
うまくは無いよ ....
透明金魚カランとなった。
指でつつくとカランとなった。
夏のおわりか、秋の始めか。
セミの抜け殻、稲穂のもみ殻。
透明金魚カランとなった。
また来年ねとカランと ....
