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大陸を渡り海を越え
渦を巻き
街を空を
夜を冷気をかき混ぜる
降り落ちた闇を雪をまき上げ
小枝を折り幹をしならせ
あらん限りの嘆きを呪いを
憎しみを籠め
声を震わせ
吠える
呻る
....
もうずっと遠い昔に
絶望から一歩を踏み出して
歩いてきた僕だから
これ以上裏切られることもないし
やけのやんぱちにもならない
光りあふれ
花咲く道の途切れる先に
真っ暗な口を開け
....
*いちばんほしいもの
守りたいもののあいだで
やがては 息もできなくなるので
いちばんほしいものは
手の届かない処へ
四角い窓のむこう
屋根と屋根の隙間のくらやみで
瞬いて ....