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誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて

誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように

誰かに手紙を差 ....
                  110803


ベークライトボディーと避暑にいったよ
荒唐無稽な真空管が
二人三脚で躓きそうに駆けだした
蒸し暑い夜になっても
蚊取り線香の煙が棚引 ....
夏の風が呼んでいる
遙かなる草原の向こうで
草原の緑のさざめきは
どこへ導こうとしているのか

誘われるままに
草原をずんずん進んで行くと
やがて目も覚めるような黄金郷
神殿に祈りを捧 ....
 

あたいは線香花火

絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい

火球 果てるまで




 
山すそに嫁いで間もない頃は
会社から帰って玄関を開ける前に
そっと結婚指輪をみつめた
関所を越える前の通行手形
新姓と共に 自分で選んだ道
でも まったくなじみのない夫の家族達
ただいま  ....
朝焼けに
一羽のかもめ
雨上がりの黒い砂
足跡がひとつ
ざらつく視界

限りなく打ち寄せる
あったことと
なかったことの
波打ち際

灰色の雲間から
淡い光が染み込んでくる
 ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
「リサイシャです。」 
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた 
小さな女の子を二人連れている 
一瞬 何と声をかけようか戸惑う


胸の底に沈殿している ....
とんでもないものを見たと思った
町の灯りなんてほとんどなくて
月だけが半弧を描く
ステージ奥では雲がバックダンスしてるしまるでいつもそうしてるかのように

時がこのまま止まればいいと
一夜 ....
マシュマロは気味わるいよね
痛くないよ〜(ウフ)という体つきからもう駄目
「みんないっしょにましゅまろうよ!」
赤ましゅ、青ましゅ
黄ましゅでしゅ〜とか言いながら
なよってきてはシュワッチす ....
死期を悟ったと言って
父は仕事を辞めた
これからは好きなことだけして暮らすぞと言って
山奥の民家を買い
池と鶏舎つきだぞと笑った
週末に会いに行くと
家の改修を手伝わされた
鳥の世話も鍬 ....
おめでとう! 春になりましたよ!

何となく気持ちいいのはそのせい

雪もすっかりとけて

自転車もスイスイ

寝る前も少し暖かいんです!



目を閉じていると

暗い夜 ....
因幡菫子さんの自由詩おすすめリスト(72)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰かに手紙を- 乱太郎自由詩26*11-8-4
コラージュ風- あおば自由詩5*11-8-3
草原- 未有花自由詩12*11-8-3
線香花火- 殿上 童自由詩16*11-8-2
縁族- 砂木自由詩23*11-7-31
ふたつの足跡- 餅月兎自由詩611-7-31
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
罹災者- 渡 ひろ ...自由詩23*11-7-25
- 真坂木自由詩10*11-7-15
おじさんにあれはないだろう_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩5*11-7-13
自分の命- mizunomadoka自由詩811-7-3
祝!__春!- マリエ自由詩511-4-6

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