膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの
通り雨降る、夏の午後
その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた
うっとう ....
あたいの心は茜色
つっかけ蹴り上げたら
明日は、きっと晴れ
ママは ついに
短パン タンク
にゃんも
もぞもぞ
おなかなめ
ぬいぐるみの
ファスナー
探してる
シャーっと
脱いで
でておいで
小さい
おじさん
会え ....
今日 はじめて夜の中に潜っていたのです
コルトレーンに導かれて
深く
深く
街並みを彩る光の その 奥へ
ほんの少しの明かりと薄くて広大な黒
を
見たのです
ケータイも忘れ
....
十個風船を持ったら空を飛べるかな?
百個風船を持ったらどうだろう?
もっともっといっぱい持ったら?
そんなことを考えていた子供時代
中々身体が宙に浮かずに悔しかった
お母さんからご近 ....