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かれは出てゆき
ドアーはしまった

それと同時に
わたしが
世界のすべてから
締めだされた

ドアノブを触ってくれませんか

わたしは書く
うす鼠色のペンで

ドアノブ ....
しゃくなげの苗が売られている。

その名まえは冬に教えてもらった。だからしゃくなげが、あんなふうな、つつじのお化けみたいな花なんだっていうのを知ったのはずっとあとになってだった。だって、これは ....
左うでをかばって働くから右うでのほうが汚れていたいつも

「どっちみちかなしいよ」
どっちみちかなしいのだ

泣くほうも泣かされるほうも

でもどこかでだれかが
重さをはかって得を ....
エンドロールでひとびとは
なみだをおさえて
手をたたいているが
しっている
あしもとにちらかる
ポップコーン

扉のむこうで
ほうきを持ってたっている
ストライプの制服を着た
 ....
もういいよ
うそをつくんだ
からだも
なかみも
わたしにうそをついて
でかけていく
あきらめきっても
しがみつくんだ
疲れた
ぞうのとなりで
きりんのあかちゃんが産まれる

月夜、月夜
メーテルになりたかった

冷凍庫から
いちじくを出して
季節のなごりを食んでいる

月夜、月夜
だれかの
アイロ ....
街角で
僕は
釣りをしている

信用金庫と新聞屋とコーヒースタンドの並ぶ角で

きみは
なにか
硬そうなものを抱いて
立っている

そのうち雨が
降るかもしれない
ベランダに並んだ鉢植 ベッドにはただしく冷えた子どもがふたり 求めると
ほどける

うつりこむ光をすくおうとした
てのひらに触れるのは
光でなく
影でなく
しずかな林檎
瓶をかかえて
あなたが眠る横にたっている

ふたは
なくしてしまった

起きて

なにか
当たりまえのことを言ってください
ひざを立てて文章を書く。
わたしはわりと痩せているので、手足はあんまり若々しくみえない。骨が出ていて、かりかりしている。でもわずかながら筋力トレーニングをしているので、ふくらはぎにはけっこうしっかり ....
あなたは
ずるいことや
わるいことを
いっぱいしてきたけど

だからって
不幸が約束されたわけじゃないし

わたしも
ずるいことや
わるいことを
いっぱいしてきたけど

 ....
誘う手のさみしさに似て 誘蛾灯 つめたい床の上に
つめたい果実が転がっている

べつに
なにも
守ろうとはおもっていない


わたしの床に

つめたい果実が転がっている
どこもかしこも
やわらかい壁

わたしたちをつなぐものが
かなしいものになっても
一緒にいようね

どこもかしこもやわらかい壁
ルールがあるなんて
しらなかった、と
あなたが
 ....
まず
音が出てゆき
次に
色が出ていった

そして
文字が去り
時間が去った

残った
ささやかな温度を
抱きしめて
抱きしめて
眠る

飢えも
渇きも
なかった ....
「わたしはそのうち一秒と一秒のすき間に落ちてしまうかもしれない。」

「大丈夫だよ。一秒と一秒はしっかり手を繋ぎあっている。たとえもしも君がそのすき間につまづいてしまったとしても、またすぐに同 ....
だんだんと
遠のき
やさしくなっていく
日々のなかを

発光するリボンが泳いでいる

なめらかに熱く
泡立って

注意深く生活する
わたしをからかうように
発光している
 ....
物事が真実である必要はない。
あるとききゅうに、自分について大事な物事に気付くことがある。
それがきょうはそのことだった。物事はただしくあるべきだと思う。少なくともわたし自身は物事にたいしてただし ....
一秒に一京回の計算をするコンピューター。


夫は寝ている。多くの硬い毛に覆われた体。(それはそのままわたしの安心の形をしている。)それから、ぐったりと縮こまった性器。わたしにも早くペニスが ....
呟いたことばが届ききらぬままふたりの間で凍りゆく朝


からだから夜を追い出せない朝になけなしの理をかきあつめている
あれ以来
すっかりしなびた果実に
水をやりつづけて
きみの指は
完ぺきにふやけてしまった

(夜よ
やさしさは
こんなにも目に見えるのに)

きみは
まだ自分が
強い人間な ....
はためには曇りぞら
でも
どしゃ降りを胸のうちに
隠しもったまま
それを
愛と呼ぶことに決めたね

あの日は
遠のいていくし
それでいい
のたうちまわって縋ったものを
生活に ....
その死骸はまだ光をみていて
おとのなかを楽しんでいるのに
やわらかなつちをかぶせてしまう
あなたの手のしろさは
ひどいね
宙返りしてみても秋深まらず

空腹に飴をあてがう午前2時

鈴虫よ鳴くは勝手、泣き止むな
うつむせのしずかな背には薄い毛となめらかに降るみじかい死たち

閉じられたまぶた、唇、深い息 明けがたの音が通過していく

触れられず 逃げも進みもできないぼくらを死たちはじっとみている
 ....
ないしょのことは
ないしょにするから
それまではあそぼうね
夢でも会えるし
いますぐにあいに行くこともできるよ
のぞめば

のぞめば
いつでも
現実は直角に交わるし  ....
ひかってたのは
真珠じゃない
水滴じゃない
耳飾りじゃないし
ドアノブでもない

疲れていた
疲れていたし
悲しかった

ひかってたのは
真珠じゃない
泣いていたのは
君 ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
ブライアン
ジャニス
カート

みんな年下に
なってしまった

ジミヘン
シド
ジム

みんな年下になってしまったけど

生きてることを
馬鹿にすんなよ

死ぬやつは
 ....
もっぷさんのはるなさんおすすめリスト(207)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ドアノブ- はるな自由詩212-1-31
すべてが思い出になったあとで- はるな散文(批評 ...312-1-31
ぶつぶつ言う- はるな自由詩612-1-16
ストライプの- はるな自由詩312-1-14
- はるな自由詩311-12-24
月夜- はるな自由詩511-12-19
街角- はるな自由詩511-12-19
鉢植- はるな短歌311-12-14
林檎- はるな自由詩311-12-10
- はるな自由詩711-12-7
いったい誰が異常なんだろう- はるな散文(批評 ...211-12-2
しらなかった- はるな自由詩411-12-2
誘蛾灯- はるな川柳311-11-29
果実- はるな自由詩311-11-29
やわらかい壁- はるな自由詩1*11-11-27
ふるえて- はるな自由詩411-11-25
デート- はるな自由詩211-11-22
発光する- はるな自由詩411-11-22
ただしさと真実に関する考察と覚書- はるな散文(批評 ...511-11-21
コンピューター、及びコーヒー、そしてタオルハンカチ- はるな散文(批評 ...711-11-15
朝に- はるな短歌311-10-26
夜の実- はるな自由詩611-10-26
ひかりまみれ- はるな自由詩211-10-23
ひどいね- はるな自由詩311-10-21
宙返り- はるな川柳411-10-21
死たち- はるな短歌311-10-21
ざくろ- はるな自由詩811-10-19
ひかってたのは- はるな自由詩211-10-18
女の子が産まれたら- はるな自由詩1311-10-13
28歳- はるな自由詩311-10-12

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