静かな失望が黒色の気泡を上空へと沈めるころ

空席に向かって話かけるひとがいる

ちいさな声で とぎれ とぎれ
隣の空席に一生懸命 生きるための説明をしている

いずこの街にも聞こえて ....
走りまわっていました。)図書館でファ
ミレスで墓地で迷惑の意味を知りませ
んでした。そして悩んでいました。校
庭で部屋で商店街で孤独に憧れていま
した。私はいつから空気が読めるよう
になった ....
「こちら、よろしければどうぞ」


本屋さんで新潮文庫を買ったら、
おまけに付箋をもらいました。

緑色の紙に『ワタシの一行』と書かれた、
小さな小さな付箋でした。

この本 ....
子供の頃の闇が目ざめる 
俺は神にでもなりたかったのだろうか
何もいない 幸せをくちに含み
大きくなった夢で目覚める
トマトは好きだけど
トマトジュースは飲めない
っていうのと
豆腐は好きだけど
豆乳は飲めない
っていうのは
同じこと?
と彼女に聞かれたので
どうかなあ、
でも
僕は
牛肉も牛乳 ....
世間の常識がひっくり返るのをわたしはずっと待っている。


だってこんなのつまらない。
 
ちくたく ちくたく

くたくた くたくた

ぐー



 
そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない

空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ

猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
{引用=りんご飴のよく似合う
あの子たちの夏も終わる
闇を纏ってなどと
深刻に
傷つきやすいがままに

終わり間際にとわたしは
一篇を描いて
置いてみた

打ち上げ花火ではなく ....
  鳶という鳥の
  名前を覚えたのもこの街だった
  アキタケンホンジョーシゴモンチョウ
  蜜柑色の陽射しにひたされた夢の形



  パーマ液の匂いがするこの街
  ここ ....
徒歩五分で海
という環境で育ったわたしは
ただ鈍感だった
ひどく夕陽が眩しく
一日の終わりを告げる焼けた空が
ひりひりした匂いを連れてくる
そんなものだと思っていた
その空もあの ....
┌−−−−−┐
|ねこここね|
|このこのこ|
|ここはここ|
|こねこねこ|
|ねこここね|
└−−−−−┘

ねこだましはできても、ねこだましいは、ねこのこねがないと持つことができないようです ....
夏をいただきに 急いで出掛けたら
突然 街角に呼び止められたよ
ほら ここに夏がいるよって
喫茶店の自動ドアが開いたんだ

うん 来たばかりだから
隣の蛙がアイス・オ・レ飲んであくびしてた ....
とうとう、
再来年発行されるという、
10万円札に印刷される肖像は、
ジャッキー・チェンに決まったらしい。
ぼくはむずむずと興奮してしまったので、
体育館の友達のところへ駆けて行って、
酔 ....
暗く恐ろしい海に
僕の酸素が
消えていくのが見えた

目を光らせて
出口を探しても
見つからないんだ

いつまで此処にいればいい?
どれだけ此処にいればいい?
光はいつ見えるの ....
軽やかに街を吹き抜ける風が
まことしやかな君の噂を
僕の耳元で囁いていく

騙し絵もどきの日常の水路を
予定通り流されながらも
まだ僕はなくした鍵を探している

散り終えた季節に
 ....
いすにすわっている
ときのわたしは

いすにすわっている
ときのわたし

ところがひとたび
いすをたてば

いすにすわっていない
ときのわたし

わたしはいすを
 ....
文字は重機のように
深く掘り下げるとしても
埋めなくていいのです
さらさらと戻ってゆくのだから

文字はナイフのように
切り裂いてゆくとしても
応戦しなくていいのです
ぴたりとふさがる ....
  舌からしたたる
  きみの言葉は
  詩なんかじゃなく
  まして
  思弁なんかでもなく



  おいしいね、とか
  しあわせよ、とか
  がんばろう、とか


 ....
機上で
伯母は落下し脳挫傷で眠る孫の為に
満腔の震えを帯びた痩躯を折り
瞑目で何やら呟きながら手かざしを始めるのだった
高度1万2千メートルからの この上なく真摯な神通力が
ポリカーボネイド ....
暗い海底に光が射す時間
窓の外、さえずりが近く聞こえる
不愉快な目やにをこすり落として
バイクの音を少し早い目覚まし代わりにでも
同じ歌ばかりを繰り返すコンポ
聞こえていない振りをしなくても ....
たべることは
つみだなあ

しんだひとは
たべられなくて

もうしわけない
きみだって

うまれるまでは
しんでいた
買っとけ















 ....
  やわらかい
  風の日、
  きみの揚げた凧が
  太陽と重なった



  きみの
  生まれた日、
  ぼくのもつあらゆる影は
  一瞬で消えたのだ



 ....
碧か、群青か、言いようのない空を背にして
影になった桜の木が現れた
白いはずの満開の花は淡い紫色に霞む
手前の細いガードレールも同様に染まっている

運転手が鼻声のビートルズを披露する
あ ....
眩暈 渦巻く 
撹拌される大気 跳ね返る陽射 大地の熱気
沸騰する 頭痛
体温の上昇 雲までは遠い 空を睨む

地図上の 南風 吐息 突き吹いて 
一項目 捲られる 
山脈を覆う オ ....
あなたの中では
わたしは未だ幼児の姿を保っている
わたしは最近化粧を覚えた
今から本を読むため
返信はそのあとで
それから、
お腹が痛いから
出発は明日にします
エモーション、融和する
エーテルが溢れ出す
環境がスリップして
僕たちはあられもなく呼吸する


全てが存在する底で
私は何に為れただろう
少しの愛も云えないのに
どうして君は僕を見 ....
  悲しいニュースも
  嬉しいニュースも
  いまは
  チャイムを押さないでくれ
  スパゲティを茹でているんだ
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