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夕日が雲を赤く染める時
切り絵のような木々が
空に黒く浮かぶ
烏は寝床へ帰って行く
昼間は息を潜めていた虫たちが
あちこちで鳴き出す
冷たい風が部屋を吹き抜けた
金木犀の香りは無 ....
キラキラ輝く
青や水色のビー玉
両手ですくって
光にかかげる
ビー玉の中は
青や緑や白や赤や
幾重にも色が混ざり
私は無意識に息を止める
これは朝顔ね
これは海藻
そしてこ ....
湖面の淵に座り
文字で満たされた水面を掬う
誰かの言葉が耳を貫いた
様々な感情が混ざりあった波は
さらさらと湖面を滑る
水面を覗きこんだ
私の白い肌は
言葉に出来なかった思いが赤く滲 ....