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色の無い花が咲きました
香りも無ければ
命を繋ぐ力も持たない
少しだけ
孤独に見える花です
花はただ
『生きられたらそれで十分だ』と
私につぶやきます ....
踏み付けられた
つぶされた
わたしはそれでも
生きている
揉みくちゃになり
みっともない
姿になっても
生きている
茎が折れて
羽根のような葉もちぎれ ....
出さない手紙を書いた
宛先も無い思いを
長々と ただ書いた
何の為かなんて 分からない
誰の為にもならなかった
紙屑みたいな言葉が
心の部屋の中
大量に溜まっていた
....
言葉と言葉同士を繋げた
未知の世界への扉が
目の前に
数えきれない程 並んでいる
片っ端から開けてみれば
知らない街の匂いがしたり
見た事も無い景色に息を呑んだり
深い七色の森の ....