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生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた

気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる

それから、立ち上がって

なにもかも行き届いた ....
あたまが中途半端によくて
間抜けなところがすき
といって
みたが
あいさつを
かえしてくれなくなったことから
だめだとわかる
{引用=それを、聞きのがして、
提燈アンコウのように、ひかり、
ただ、
春を、まっている、
鋏をいれて、ほつれをひろげる、
物語がはさまれる、
この浴槽で、犯行におよんだのだ、
強い、断 ....
設えるより
解きほぐすようにして
わたしたちの地平は瓦解する

 いたたまれない
 この指先の感触
 いまも憶いだせない

まっすぐな壁をつくり
(腕が通るほどの位置に)
すんだ窓 ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった

“わた ....
配管の網の目に棲む

浴槽にためる湯が 水位を
どうするのかを見ている
うらなりの子のように産みつけた
執念をよびさます

学くんに貸して戻らなかった鍵盤も美和子さんにそっとわたした恋文 ....
一尾さんの自由詩おすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ばらのジャムを煮る- はるな自由詩2012-9-10
8- 6自由詩211-2-21
蝶番について- mugi自由詩6*11-2-19
地平にのこる感触- 乾 加津 ...自由詩17*11-2-8
あなたは激しい加速を- 乾 加津 ...自由詩17*11-1-11
浴槽の湯- 乾 加津 ...自由詩7*10-12-4

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