すべてのおすすめ
稲雀お風呂お先にもらいます
秋の蝉東京事変聴いている
休暇明二重まぶたになっている
藪虱一秒前は過去のこと
鯊釣や猫の顔した太公望
気がつけば赤坂サカス今朝の秋
色褪せた虎の法被や秋に入る
鬼灯や一歩一歩が嘘となる
竹島は島根県だよ笛ラムネ
鬼灯の ....
夏の日の宇宙の深さ星の数
冷房費払うつもりで夏カジノ
チョコアイスとけきってまだ愛されず
夏館ネコがいっぱい出るテレビ
八月を生きるしかない黒揚羽
炎帝を飲み込みサ ....
ポリープが見つかりました原爆忌
夕涼み羽根軽くなる軽くなる
歯で弾いたギター燃やして夏の月
神々の人間いじめ天地炎ゆ
ハードルを全部倒して氷水
睡蓮がさりげなく咲く猫 ....
ペンギンの嘴曲がる大暑かな
河童忌や笑顔の写真焼き尽くす
潮浴びや近づいてくるオスプレイ
誰にでも『パパ』と言う吾子天瓜粉
白猫にウクレレ聴かす夕端居
雲海を見下ろし食べ ....
蝉  時  雨  ゆ  め  の  入  り  口  見  つ  か  ら ....
ラッキョウを舌で転がすアマゾネス
せせらぎを聴いて寝転ぶ梁の上
釣り忍ふたつみっつと増えていく
FRISKをガシガシ噛んで小暑かな
午後からの授業をフケて青田道
花南 ....
白紙のラブレター炙ろうとして燃える
釣り堀の釣られる魚釣れぬ人
JR三鷹で降りて桜桃忌
短夜や痴豚のラジオ聞いており
南天の花に雨粒直撃す
夏至の日が一番嫌い吸血鬼
藻の花や子供に会えぬ日は続く
....
故郷の駅舎のひさし燕の子
ツバメ飛ぶや水たまりに映る空青し
白いシャツ 黒いスカート ツバメ女史
美人にもブスにも無言皐月富士
軸足に体重のせて茄子の花
ケータイが鳴らないままで梅雨入りす
焼酎を焼酎で割り狭い部屋
ビードロに息を吹き込む人魚姫
境内のいたるところに蝉 ....
自分のことを棚にあげてヤジる
巴里に咲く真紅の薔薇の下に猫
青かびを纏へるチーズ
喜びも光も食べる蝿の王
短めに髪の毛切って芒種かな
葛切りと京の祇園の唇と
蟷螂の子供びっしり葉の裏に
ロッ ....
二股をかけた人にも麦の風
初めての親子連弾麦嵐
小満の木漏れ日サカナに変わる朝
毛虫さえ季語になってる人気者
生まれては消え生まれては消え毛虫
空豆のクリームパスタおうち ....
仲間からはずれてひとり夏の下
風の歌を聞かされし人新樹かな
軽快な暴力喰らい青葉潮
鹿の子のおめめに映る朝の月
笛の音が闇を引き締め薪能
エメラルド色の泉に身を投げる
....
緑摘む前世あなたは月でした
見せブラを引きちぎり八十八夜
明日葉やソースで洗う銅コイン
行く春や時間泥棒多発中
横たわる比叡拝んだ今朝の夏
外来魚釣っては捨てて夏に ....
春の川溺れてみても無反応
姉の歳こえてしまって石鹸玉
蛤が吐き出す夢で銭儲け
二本足歩行でついに青き踏む
春鰯供述どおり遺体あり
鐘供養静御前のコスプレで
アスパラ ....
気配りも目配りもして落花かな
春装のプラネタリウム高いびき
仔猫飼う育って欲しい健やかに
猫を抱く女装少年芽吹くなり
姉の歳こえてしまって石鹸玉
ナミダよりサクラが ....
コトバの残骸を踏み越えていくときはいつも裸足
狂い始めた気がして音叉を頭にあてる、脳ミソを調律
あたらしい歌ください、ぼくの中古ピアノに
雨粒がみずたまりで正しい円を描く、コンパスも ....
不器用な詩人を撫でる桜まじ
花篝燃えてくれるなまた泣ける
哲学の道を流れる花筏
散るまでの夢と知りつつ桜酒
高瀬川乳飲み子抱いて花の雨
岡崎の桜回廊象の声
....
死神を副業にする桜守
満開の冷えた桜に沈む船
堕天使も枝垂れ桜で白くなり
漆黒の翼の痕に桜KISS
JOKERが姿を消して花吹雪
夜桜の影で小悪魔服 ....
げっそりと白豚になれ四月馬鹿
入学にいくらかかるの払えない
シクラメン泪を落とす場所がない
治聾酒が心の穴から漏れている
若草をサンドウェッジで根こそぎ
朝きても生きる意 ....
くだらない差別に負けて雪雫
春分や そろそろビザが切れますね
春分やミャンマーの場所どこですか
春分や昼にも夜にも逃げられず
彼岸西風墓前で酒をちびちびと
遠足の弁当だけ ....
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち
女王は一匹でいい梨の花
すみれ草 光線銃で焼き尽くせ
蓮華草食べて明日もハロワ行く
毒性があると知りつつ躑躅蜜
咲いた ....
まんさくの枝に結んだ恋みくじ
啓蟄や動き出せたら良いのにな
雪解けか小指贈って手打ちかな?
木の芽どき秘伝のタレの壺を割る
車椅子押してもろうて春の月
合格が捻り捻れて ....
雛の日に『首くくるぞ』のメール着た
配置場所じゃんけん選抜雛飾り
雛祭り階段落ちの面白さ
今年から五人囃子が軽音に ("『けいおん』に" のほうが良いのか ....
君だけに毎年贈る桃の花
ウェディングドレス着たいとお雛様
初節句 純金の雛買うてやり
雛壇に並ぶロボット銃を持ち
工作の雛人形はアヒル口
流し雛 海を渡ってLA ....
白魚にためらい傷がありました
スーツ着て会社に行かず凧あげる
君だけが友達でした藪椿
春淡し俺から会社辞めてやる
種芋になれずに腐り果てていく
ミシュランの調査員ぶり田螺 ....
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