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夜と朝とはどこで
つながっているだろう
虹と地面はどこで
つながっているだろう
私と私の身体はどこで
つながっているだろう
列車に乗る旅人の瞳に
変わりゆく世界の様が
つぶ ....
とおくに住む
あの人はきのう
のいち、になった
十万分だか百万分だか
分からない
のいち、という
数字になった
みんながみんな
ごっちゃになって
失われてゆく
いちどきに
とおく ....
いつまでたっても上手く開けられなかった菓子包みをあなたは、つるりときれいに解いていたね。そうして僕は、クッキーを手に入れたりした。あなたは模様の付いた包装紙を四角くたたむと、冷蔵庫のとなりに差し込ん ....
虹がかかると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
水なのです
風がそよぐと
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
波なのです
町が見えると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
光なのです
....
冬枯れの畑に立って
鯨色のジャンパーを着込んで
二月の夜空を見上げ
父の書斎で拝借した
古ぼけた万年筆を
夜のインキに そっと
ひたし 流れる雲の
切れ端に綴った
あなたへの手紙です
....
夕暮れるのに少しだけ
早い時の中を自転車で
漕いで回れば耳に届く
ピアノを練習する
くぐもった音色や
郵便配達のカブが
ダダ・ダダと駆ける音
引き戸をカタカタカタ
と閉める音
家に帰 ....
子供達のいない公園は
時折り古代遺跡になる
すべり台は物見の塔
ブランコは祭り道具
砂場は野菜の洗い所
一つ一つが遥か彼方に
置いてきた記憶の欠片
回転遊具の中に入って
見上げ ....
産まれてからこれまで出会ってきた人の数と
同じように 別れてきた人の数が
いつか 等号で結ばれる
その時は誰にとっても等しく訪れる
(始まりの日が等しく訪れてくれたように)
私たちの ....
自然は説明を嫌う
僕の前には答えばかり
広げて見せてくれる
季節の移り変わりや
突然の雨もそう
しわの増えた自分の
手のひらでさえも
答えばかりの答案から
問いを考えるのが人さ ....
わたしが動かなくても
雲は西へと流れてゆく
わたしが動かなくても
みつばちは花を求め
8の字に旋回する
わたしが動かなくても
大地はわたしを乗せて
星の周りを回り続ける
わ ....
この風は
マンハッタンに林立するビルディングの
谷間をくぐり抜けてきたのか
この風は
インド洋に浮かぶマグロ漁船の
舳先を掠めてきたのか
この風は
セーヌ川の岸辺に集う
恋人た ....
愛はいろいろなものに
形を変える
ある時はチョコレート
ある時はクッキー
ある時は掌のぬくもり
ある時は手紙だったり
ある時 いつかの水曜日
あの日がぜんぶ―――
愛
だった
....
マフラーマンさんの佐倉 潮さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
連結器
-
佐倉 潮
自由詩
2
11-9-28
数字
-
佐倉 潮
自由詩
3
11-8-17
手紙
-
佐倉 潮
自由詩
5
11-5-20
愛のふしぎ
-
佐倉 潮
自由詩
5
11-5-2
夜のラブ・レター
-
佐倉 潮
自由詩
3
11-4-18
小さな楽団
-
佐倉 潮
自由詩
8
11-4-16
象形文字
-
佐倉 潮
自由詩
4
11-3-24
等号
-
佐倉 潮
自由詩
4
11-3-3
答案
-
佐倉 潮
自由詩
3
11-2-9
わたしが動かなくても
-
佐倉 潮
自由詩
3
11-1-24
風の記憶
-
佐倉 潮
自由詩
7
11-1-14
愛の正体
-
佐倉 潮
自由詩
4
11-1-6
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