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とくべつ じゃないことに
どこか で 気付いてた

とくべつな場所へ
いつか行く気がしていたけれど
駅までの道のりは
年々かかとが擦り減るばかり
信号待ちの交差点で
苦手なあいつとまた ....
だめだ、もうだめだ、って

ふかいふかいため息 ひとつ


さざ波が足下でピタリと止まる

切り取ったやさしさの中に

横たわったまま、色あせてしまおうか



いつもいつも ....
ふたつのばかが錆び付き始める
頬は垂れ窪み
背骨は歪み
関節はキシキシと鳴き
時は残酷に醜い塊を仕上げてくれる

垂れ窪んだ頬に流れるものを、あなたは両手で掬う
歪んだ背中から落ちるガラ ....
{引用=
黒が似合うようになりました
白はちょっと 気恥ずかしくなりました

女になったのはいつ頃でしょうか
どんなふうにしてでしょうか

化粧が上手くなった頃でしょうか
愛するからで ....
母の仕事は
台所にはない
繕い物にもない
ただきみの笑顔のなかにある

母の仕事は
叱るでもなく
抱きしめるでもなく
届かない掌を握り締めること

母の仕事は
喜びでもなく
悲 ....
白を描くための黒 何百色の黒
透明を描くための濁り 変幻自在の濁り


 林檎がひとつ

 赤い林檎を描くために
 赤が要る、それから黒、白、緑、黄、きりがない、

 球体に映りこむ ....
音楽を飲み

人は生きる

スクリーンの栄養畠

戯曲を舐め小説をしがみ

それから君の笑顔を食べて

暗い眠りから醒める

どれが欠けても困る

次にようやくパンをかじり ....
今日もよく晴れています

心地よい風に吹かれます

いつのまにか

夜はぐっすり眠るようになりました

すべてがリズムを取り戻しました


わたしはそれを

わたしの時間のあ ....
「いらない」と見向きもせずに、あの日も弁当は置き去りだ
  しょうがないのでその人は、昼飯にやるせなさを食べた

「ほうっておいて」と突っぱねて、また綻びが大きくなった
  しょうがないのでそ ....
元気ですか?
手の届かない場所ですが、心配くらいはできます
毎日毎日できます
きみのつけた傷は、もうすっかり消えたけれど
壁の穴はなぜか、直したくないのです

元気ですか?
思いの届かな ....
子 思う 心

穏やかな 春海

翻せば

光 遮る 狂う海

あいたい との 叫び

長い 時の手になだめられ

腹の底に 閉じ込めているだけ

子 生きて 生かされ
 ....
人の ぬくもりに うまれた

人の やさしさに 育てられ
人の よわさに 試され
人の おろかさに 堕ち
人の つめたさに 知り
人の かなしみに 歩きつづけ

あなたはよく 言ってい ....
空き缶をひとつ捨てました
公園の植え込みに
ぬくもりもヒトカケラ
落ちていったことは
気づきませんでした

吸い殻をひとつ捨てました
歩道の端っこに
やさしさもヒトカケラ
落ちていっ ....
おれがオギャーと言った日から

おかんのスイッチ ON

そいつは不思議なスイッチで

おかん睡眠中も ON

温泉浸かってても ON

極楽極楽言いながら ON

おれか ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき

大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき

すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
 オナラしたって
 ケンカしたって
 背中の脂肪つまんだって なんのその
 愛してるは止らない

 シワくちゃになって
 ボケまくって
 ついに名前すら忘れちゃったら なおのこと
 ....
よこがお

見つめてる

暮れてゆく西の空

降りしきる窓の外

白熱電灯 照らし出す いつか


よこがお

聴いてる

並木揺らす風

遠ざかる終電

カース ....
話しをしようか

なんだっていいんだ

最近ハマってるゲームのこと
社会の先生のこまったジョークのこと
実は英語が赤点だったこと
リレーでこけたのはなんでか?
ちょっとがまんしてる姉の ....
 たとえばおまえがいっちょまえに
 人生の壁などにぶち当たったとき
 母親なんて無力なもので
 ああでもないこうでもないと気をもみながら
 弁当のおかずを一品増やしてやれるのが関の山
  ....
駅までの途中

紺のひだスカート
髪はキュッと右上でくくり
鞄はぺしゃんこ
ローファーに「ズルズル」言わせて
学校、なんてかったるい場所(とこ)へ
しょうがないけど行ってあげる途中
そ ....
頭を下げるワタシ
カッコわるいワタシ
けど本当のワタシは
そんなとこにいない

本当のワタシを
わたしはちゃっかり
たとえば満月の夜に置いてある
たとえば公園のブランコに
たとえば詩 ....
{引用=
ねぇ、サザえさん
あなたの住む町の
空はいつも青空で
夜空には必ず星が瞬いて
ご近所さんは誰も親切で
悪人なんて大して悪人じゃなくて

ねぇ、サザえさん
人目を憚るようなわ ....
詩は

怒り震えるくらいなら

哀しみ狂うくらいなら


夢も希望も

神も仏も

明日も笑顔も

砕け散るくらいなら


詩は

絵空事をほざいていたい
{引用=

 吹かした煙といっしょに、行っちゃうかと思いました
  
 薄くなりましたね、背中

 このビルが潤うたびに、課長さんは枯れてゆきますね

 決して幸せを期待できない結末に ....
よく晴れた秋のグラウンド

100メートルのトラック
120パーセントのきみ
初めて見たような
険しい眼
逞しい足元

私は
どこを向いていた

抱えきれない悩み
仕舞い損ねた ....
  行ってらっしゃい、気をつけて




  静かな朝の洗面所


  ちっぽけなスペースに


  無造作な歯ブラシ5本の安堵感




  本日も良好、我が家は ....
 金八先生の股下が
 あと3センチ長かったら
 どことなく銀八先生
 101回のプロポーズが
 あと3ミリ男前だったら
 がんばって91回のプロポーズ

 かっこうよさの
 遥か遠 ....
 許される時知らず
 流れ着く場所知らず
 其の手の瓦礫
 其の血の痛み
 乗せたまま
 時を越え
 流れつづける浮船の
 哀しみ
 容赦ない夏の
 どこかの軒下で
 わずかな風を拾い集め
 リンと鳴ったところで
 気休めなのだろうけれど
 気休めに救われる
 瞬間もある


 声にならない声が
 遠くから鳴り ....
  ++栄 光++


    栄光が終わった日
    あなたはそれを
    さっさとアルバムに貼り付け
    グラス片手にひと晩眺めて
    あとは戸棚に置いたっきり
    ....
草野大悟さんのyakaさんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とくべつ- yaka自由詩212-9-8
さざ波- yaka自由詩3+12-9-7
ふたつのばか- yaka自由詩212-8-8
女になったのは- yaka自由詩9*10-6-19
母の仕事- yaka自由詩310-4-8
着彩/林檎- yaka自由詩4*08-10-7
栄養- yaka自由詩5*08-10-6
かなしみについて- yaka自由詩2*08-7-20
いらない- yaka自由詩5*08-7-3
とおい空- yaka自由詩4*08-7-3
狂_海- yaka自由詩2*08-6-21
人の間- yaka自由詩3*07-5-13
捨てるひと- yaka自由詩4*07-5-1
おかんのスイッチ- yaka自由詩3*07-3-31
十三歳- yaka自由詩10*06-12-31
こまったじいさん- yaka自由詩8*06-12-9
よこがお- yaka自由詩3*06-11-18
話しをしよう- yaka自由詩2*06-11-5
してやれることはなにもないので- yaka自由詩6*06-10-30
すれちがう- yaka自由詩3*06-9-16
ワタシ- yaka自由詩2*06-8-22
ねぇ、サザえさん- yaka自由詩6*05-12-1
詩は- yaka未詩・独白2*05-11-12
A課長との無言の会話- yaka自由詩4*05-11-9
よく晴れた秋のグラウンドに- yaka自由詩2*05-9-28
歯ブラシ- yaka自由詩3*05-8-26
武田さんの歩き方- yaka自由詩6*05-8-7
浮_船- yaka自由詩9*05-8-7
凛_々- yaka自由詩8*05-8-1
リングの外- yaka自由詩4*05-7-23

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