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まるでこの世の始まりから
僕を待っていたように
茶色い床に君の
十二枚の写真が散らばっている
秋の風が窓の外で
穏やかにはためく午後
僕はグラスに冷たい ....
けさ、風は
すこしだけ冷たい
すこしだけ
生きているのが痛い
けさ、僕は
すこしだけ嬉しい
すこしだけ
きみのことを思い出せたから
....
1.社会
職場に社会があり
学校に社会がある
家庭に
託児所に
公園に社会がある
{引用= 夕餉の時間
うつろなサイレンとともに
社会の ....
長く
太い縄があるといい
南中を見計らい
太陽に繋いでくれ
なるたけ
丈夫な縄がいい
僕を
あの光に吊るしてくれ
....
指きりをしよう
サクマ式ドロップみたいな
とりどりのたわごとが
嘘にならないよう
指きりをしよう
またねという言葉で紡いだ
ほそくつづく糸が ....