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駅のホーム
行列二番目
ひとり歌う
投げるよう
詩唄う午後
アナウンス
振り向く人
見ないフリ
ささやき声
線路の向う
....
葉を散らし、葉を散らし
刺々しい肌に手を触れる
ほろほろと崩れる外側に
掠れた自分を重ねてみる
空気が凍った森で
ひとり
皮を剥いで、皮を剥いで
痛々しい肌 ....
暗闇の中
無限に続いている動く歩道がある
歩道だけが薄く 薄く照らされている
右、暗闇
左、暗闇
時折 巨木や巨石が
左右に生えては消える
時折 川面や海原が
左右に流 ....
ヒグラシの虫かごを片付けながら
また来ますよ と夏が言ったので
私は わかってますよ と返した
入道雲と夕立も出ていくみたい
いつも 夏は勝手にやってきて
小さい 秋を残して ....