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雪が降っている感覚に、薄目を開けた
凍りつく湿度と、ほのかな光を感じる

雪の一片一片には
冬の陽がほんのわずか宿っているのだという
だから真白く淡く輝いているのだと
幼い頃、母が聞かせて ....
蝶の道のように
川を遡る魚のように
潮が満ち引くように
陽が昇り落ちるように

鳥が巣に帰るように
私はこの家に帰ってくる

もしもあなたがこの家から居なくなっても
ここが私の戻る場 ....
あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを

女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
火宅、忍土、穢土 

憂き世、苦界、六道界・・・

現し世を表す言葉の群れ
生きることはすなわち
耐え忍ぶこと



包丁を左手首に当てた時は
そんな言葉達も忘れていた
何も
 ....
たまさんの桐ヶ谷忍さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「春を待つ」- 桐ヶ谷忍自由詩518-10-16
「サイクル」- 桐ヶ谷忍自由詩13*14-8-9
「花曇り」- 桐ヶ谷忍自由詩29*13-6-5
「自殺未遂」- 桐ヶ谷忍自由詩10*11-7-14

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