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何時から皆泳げるようになったのか

すいすいすいすい
人間が横切る
何の不安もなく足が地球から離れる

風はないがもっと重苦しい流れがある
音は聞こえるのだが
ゴボゴボ空気の泡立つ音が ....
その日のことは忘れない
一瞬の沈黙の痕
スローモーションのような動きで
逃げ惑う人々
サバイバルナイフ片手にそれを追い回す悪意
全ての音は止まっている
無音の中の惨劇は
それを取り巻く大 ....
春うらら梅香る城散歩猫

昼寝猫はなさき薫る梅一輪

黒猫が丸く膨らむ春うらら

黒猫や背に梅の香を漂わせ

最近詩を読んでいません。
退屈な自分がくすんでいます。

最近詩を書いていません。
解体された自分が飛び散っています。

最近死を考えています。
活き活きとした自分に幻滅しています。
 ....
ざんどのしょりはすすんでいますか
じょせんのじっしはすすんでいますか

拝啓
最近とんとお話を聞かなくなりましたが、
ざんどさんお元気ですか
ほうしゃせんさんお元気ですか

東日本にば ....
励ます誰かの言葉より
一緒に歩く仲間になろう
哀しみ哀れむ涙より
心に響く歌声が
砕けた心を蘇らせる

失ったことを忘れないこと
それと同じくらいのこと
これから何かを求めるため
進 ....
閉め切った部屋の窓硝子の温度差
水滴によって曇っている硝子表面
外界の寒さと此処は無縁の筈だが
独り曇った硝子窓を見つめている自分は
一匹の黒猫だ

雌なのか雄なのか去勢されてから
噸( ....
累々とした屍を乗り越えて生還した父親達
遠く鴉が狙う死にかけた子供の抜け殻
栄養不良の子供たちの細い手を握りしめ
彼らは生きて行くことを決意した。
社会の再建、国家の再建を決意した。

国 ....
年に一度お楽しみ
村の外れの野っ原に
大きなテントが出現し、
チンドン屋が触れ回る


さぁさサーカスが始まるよぅ
このサーカスは面白いよぅ
そこいらのサーカスとはチと違う
空中ブラ ....
雪が朝から降っている
景色の輪郭を消しながら
道路の染みを消しながら
隣の境を消しながら

雪が一日降っている
人の予定を消しながら
人の日常を消しながら
人の時間を消しながら

 ....
夕陽のあたる夕暮れの
古いレンガの倉庫街
漂うあの歌 あのメロディーは
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おいら)の子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おいら)
酒場 ....
僕の時間の砂が
指の隙間から零(こぼ)れ落ちる
さらさらさらさらと
零(こぼ)れ落ちる。

そのまま風に吹かれて
失われてゆく
砂の想い出

人生の終わりまで
掴(つか)んでいたい ....
     序         

霧に遮られた淡い月明かりが滲んで夜空に消え入りそうな夜。
書斎の机の上に開かれた革張りのポオ全集の一巻、熱いコーヒーと揺らぐ葉巻の煙。その脇には黒猫が蹲(う ....
n次元関数の座標軸の一端にしがみついて
グラフのn次曲線を眺めている視点から
三次元を眺めると歪んだ感情が広がる
感情という名の空間を認識しているのだが
座標軸に沿ってスライドして0へ

 ....
雨の音が聞こえる
雨が礫(つぶて)となって降っているのだ
雨の音が聞こえる
冬の雨は冷たい
雨の音が聞こえる
部屋の中にじっとしていられない
雨の中を歩くしかないのだ。

雨の中を歩く ....
時間を掴み取って宝箱に仕舞っておけるのなら
僕は、初めて君と会ったあの古ぼけた体育館の片隅で
君に卓球をやろうと声を掛け、ガムをあげた
あの時間をそのまま宝箱に入れよう。
あの時の気分あの時の ....
秋深しとっとと黒猫歩きけり

紅葉舞う掌の中のぞくはてな猫

落ち葉踏み尻尾を立てて猫二匹

             蛙
広葉樹の多い樹林の中央に
高さ二〇メートルほどの榛の木が一本
屹立するその根元はジメジメとした地面が広がり
いち早く裸木となった榛の木は
次の春に暗褐色の花を付けるため逼塞する
あたり一面紅 ....
想像してごらん
額に猫を載せて歩いてゆく人を

想像してごらん
通りを横切る犬の大きな糞を

想像してごらん
派手なミニスカートをはいた金持ちの貴婦人を

想像してごらん
パレード ....
猫は一日
ひがな一日丸くなり
日だまりの中で丸くなり
屋根の上で丸くなり
塀の縁でも丸くなり
玄関口で丸くなり
自動車の下でも丸くなり、
部屋の温もりに丸くなり
タンスの上で丸くな ....
その道の先

途切れた先に海があり
海を覆って空がある
空のなかには窓があり
窓のなかには月がある

その月の先の暗闇に
えも言われぬ雨が降る

二つを分けた雨雲の
そのまた先に ....
いつからあるか給水塔
コンクリートで固められ、
一二本のピラスター(付け柱)
誰が呼んだか丘のクラウン
二基一対の給水塔

昭和どころか大正の
遙か昔の古城のよう
異様な風貌の建造物で ....
昼下がりのファミレス

奥まったテーブル席
初老の婦人が
ぽつんと一人
一人 ナポリタンの遅い昼食

ゆっくりと彼女は
飲み放題のコーヒーを
啜る
そして 静かな店内に目をやる
 ....
落下する一滴の体液
足下に舗装された道が広がる。

一滴の体液は一滴の水ですらなく
足下を潤すことはない

アスファルトに吸収されることもなく
側溝に流れる粘り気のある体液

全て虚 ....
「叙事詩の精神ーパヴェーゼとダンテ」 
 河島英昭著 岩波書店 1990年8月27日刊

著者はイタリア文学者です。ボッカチオなどの翻訳研究でも知られているらしいのですが、私は余りイタリア文学に ....
広い野原に
抜ける空

ぽつんと
ぽつんと
木が立っている

横に広がる枝ぶりと
見事に茂る葉 葉 葉
空と甍のその間

広がる枝を覆い隠す
天平の空の庇に
広がる椨(たぶの ....
ルネ・マグリットの明瞭な形象
目に見える思考 大量の発汗
狂態と円錐形の構贓物と
立体部品の組み合わせによる人体

言葉とイメージの形象は
解析不能な現実と邂逅し、
理解不能な所産と謎め ....
乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
山のあなたに辿り着き
人生全部吸い込んで
空に向かって叫んでみたら
先っぽ なぜか膨らんだ
どういう訳か膨らんだ

いつまで経っても捌け口は
見えぬ病のその先に
空に向かって叫んだら
 ....
夏の雪降る深海の
窓にうっすら映る影
ちょうちん鯨の大口に
飲み込まれたのかマルラメの
思考の中の小宇宙

星々の輝き 極彩は
積乱雲のその向こう
遥か彼方に拡散し
そのまま夢の辺境 ....
たまさんの……とある蛙さんおすすめリスト(138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
間氷期- ……とあ ...自由詩10*13-5-14
祭りの前- ……とあ ...自由詩10*13-3-25
猫しだい- ……とあ ...俳句8*13-3-18
近況- ……とあ ...自由詩12*13-3-15
おてがみ- ……とあ ...自由詩10*13-3-11
応援歌- ……とあ ...自由詩15*13-2-28
窓際の猫- ……とあ ...自由詩9*13-2-19
荒れ地2- ……とあ ...自由詩8*13-2-4
サーカスのおはなし- ……とあ ...自由詩12*13-1-18
雪が降る日- ……とあ ...自由詩18*13-1-14
エレジー- ……とあ ...自由詩8*13-1-5
時間の砂- ……とあ ...自由詩18*12-12-19
月の嗤うさき_ー第二稿_- ……とあ ...自由詩10*12-12-17
再度_視点- ……とあ ...自由詩7*12-12-12
雨の中- ……とあ ...自由詩9*12-12-7
時間の感触- ……とあ ...自由詩18*12-11-28
猫三題- ……とあ ...俳句7*12-11-20
榛(はんのき)- ……とあ ...自由詩9*12-11-12
想像してごらんイマジンをージョンの誕生日によせて- ……とあ ...自由詩18*12-10-10
猫の日課- ……とあ ...自由詩12*12-9-28
犬と鳥- ……とあ ...自由詩14*12-9-20
おかの上のクラウン- ……とあ ...自由詩11*12-9-17
ファミレスの孤独- ……とあ ...自由詩19*12-9-13
一滴の水遊び- ……とあ ...自由詩10*12-9-11
叙事詩??物語・詩??- ……とあ ...散文(批評 ...6*12-9-5
椨(たぶのき)ー上総国分尼寺- ……とあ ...自由詩9*12-9-3
頭に絆創膏を貼った猿の見る白日夢- ……とあ ...自由詩10*12-8-30
不安不安- ……とあ ...自由詩12*12-8-28
さきっぽ- ……とあ ...自由詩16*12-8-23
粋人の午睡- ……とあ ...自由詩10*12-8-16

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