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混沌とした水が透けるとき

言葉を釣り上げる喜びといったら


あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ



 
 
体がうごくとき、心もうごくだろうか?

心がうごくとき、体もうごくだろうか?


あなたに、うごくだろうか?




 
 
あかん日もある

そんな日もある

けど、そやない日もある




 
 
限りなく明日に近づけば

今になる

だから、僕らは夢をみるの




 
 
晴れた日にうたう歌がある

雨の日ににうたう歌がある

僕には、歌がある



 
 
あんたの「いつか」は

あたいの「いつか」ぐらい

「いつか」だよね



 
 
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります

未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります


そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります




 
 
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた

おや、白いのが一本

ちょっとした目眩をおぼえながらも、また鼻毛を抜くことにした



 
 
キミはいつもいつも”どうしてかしら?”っていうよね


ウチの”どうしてかしら?”は、疑問文ではなくてよ

それがわかっていただけないのは、どうしてかしら、ねぇ?




 
 
愛染夜曲をききながら

たいして飲めやしないお酒をちびりちびり

いつの間にやら夜が更ける



*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ....
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
 
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪

そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ


 
 
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!

たまには向きおうてもええんちゃうん?

こっちゃむいて、ほい!



 
 
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ

壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中

そしてその静寂がわたしにまとわりつく



 
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
 
あたいの前には、立ち入り禁止

あんたの前には、Uターン禁止

標識、ちゃんと見てよね!



 
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
 
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた

いいんだよ

夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから



 
 
心に夕陽が沈むと

満天の星

ことばたちがキラキラと



 
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
 
あなたの言葉が わかんない つまんない

そんなんもわからへんのかとか

もっと、つまんない



 
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
 
もうじき終わるこの日差し

そうとも知らず夏はジリジリと

あの日のウチらのように



 
 
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日

いつもの幸せ




 
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
 
あんたの言葉は勇み足

あたいの想いは勇み足

そんなふたりの愛は、やっぱり勇み足




 
 
あなたがくれたのは、ムーンストーンのピアス

ほんとのお月さまがなくなったら寂しいだろ、だって

ちょっと救われた、そんなこと言わないけどさ




※ちょっと蛇足

 
たまさんの殿上 童さんおすすめリスト(111)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やめられそうにないよ- 殿上 童自由詩26*13-4-7
うごくだろうか?- 殿上 童自由詩21*13-3-31
けど- 殿上 童自由詩21*13-3-24
僕らの明日- 殿上 童自由詩22*13-3-17
歌がある- 殿上 童自由詩27*13-3-10
いつか- 殿上 童自由詩17*13-3-3
とらわれた方- 殿上 童自由詩22*13-2-24
鼻毛- 殿上 童自由詩13*13-2-3
どうしてかしら?- 殿上 童自由詩16*13-1-20
愛染夜曲をききながら- 殿上 童自由詩16*13-1-9
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
コタツ- 殿上 童自由詩25*12-12-24
愛とよんだ- 殿上 童自由詩22*12-12-16
あっちゃむいて、ほい!- 殿上 童自由詩20*12-12-9
アン・ドゥ・トロワ- 殿上 童自由詩15*12-12-2
オラオラオラァ!- 殿上 童自由詩24*12-11-24
標識- 殿上 童自由詩14*12-11-13
削げ- 殿上 童自由詩19*12-10-29
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22
しまった- 殿上 童自由詩23*12-10-14
満天の星- 殿上 童自由詩26*12-10-4
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
つまんない- 殿上 童自由詩23*12-9-20
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
この日差し- 殿上 童自由詩21*12-9-2
いつもの- 殿上 童自由詩20+*12-8-24
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
勇み足- 殿上 童自由詩20*12-7-10
ちょっと救われた- 殿上 童自由詩20*12-7-3

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