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血潮、とノートに書いて貝殻のなかにたしかに海があったと
隣席のヘッドフォンから砂の音が聴き分けられる夏の江ノ電
ふたりで海を見たのは一度 いつまで、と互いに決められないままいた .... 
夏、それは
裏とおもてのある季節
裏道はどこへも
繋がってはいない
向日葵、それは
追いかけていた肩甲骨の高さで咲いて
自転車で踏んでしまった蝉の音で枯れた
波、それは
壊れた .... 
駆け抜けてしまえないのがもどかしい屋上だった8号館は 
まばたきをするたび更新されている影あり春の日は万華鏡 
「ガイブセイ?」「うん、外部生。」 
かんたんに友がつくれてし .... 
