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カーテン開ける
東の窓辺は柔らかな
柳の芽吹き おもわす光
三度目に
鳴っていた携帯のアラーム消して
私を 執拗に抱きしめるコットン毛布から
這い出してきた脳みそが
....
バスターミナルで
ステップ降りるパンプスに
纏いついてくる
外気の 重み
耳の端 掠める
年明けの駅前で戯れている人達の談笑は
夜陰に白いレース開いた
烏瓜の花
....
七回忌を過ぎた夜
寝入る微睡に
だれかの 手が触れてきて
髪を撫でるのです
幼い頃 してもらった様な
手のひらの温もりは貴女なのだ
と 気付き
うっすら 消 ....
ツクツク
ツクツク
ピーヨ ピーヨ
それが貴女の
独り言 だったのかもしれない
と、今になれば思うのです
病院から外泊すると
東の窓際で
黙って 鳥かご ....
ほの暗い空に尖ってゆれ動く
銀杏の枝先 路端の枯葉
手袋はめる指先
冷たさ滲み
駅前
ためらうことなく夜を受け入れた街
バスターミナル
無人のベンチ
男物の ....
お前と私の くされ縁
ペンとノートで膝つき合わせて
何の進歩がなくたって
へっちゃら
お前の いじの悪さを思う
私の頑固さを お前は笑い
諦めてしまえば
お空 ....
僕の瞳にはオレンジだけど
君の目には何色なのか
そよぐオレンジの群れに
君はお尻を向けて移動中
ちょうど僕の胸の高さに居て
翅を広げる
胸部と腹部の背中がはっきり
見 ....