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椅子に残された影を抱いて
私は目をつむる
もうにおいもなくて
人間くさい欲望に弱いところも感じられない
こうやって私の中でのあなたの存在が消えていくのを感じる
思い出が消えていく ....
白い壁に青色の蝶が舞っている
ひらひらと風にゆれて何度も何度もぶつかって
壁が少しずつ青色に染まっていく
何匹も何匹も無数の大群になって
巨大な青の集団が白を飲み込み
青色に沈む
白い壁の ....
遠くを見ながら青空と草花に体を溶かしている
土と草に腰を落として
体育座りして
小高い丘の上から
風がこぼれ落ちていくのを目で追っていった
頬を風が撫で
髪にまとわりつくように触れてい ....
ロックを大音量で流している
車の中でMars Voltaの
Inertiatic ESPがエンドレスで流れている
高音の突き抜けるような叫び
突き抜けた先に光があるのか闇にのまれるのか
絶叫 ....
愛して
愛して
愛して
愛して
愛して
愛して
異なる存在に拍手
ええ、貴方も私も
せっかくの夏だから
汗をかきましょう
限りがあることに拍手
汗ばむ部分に自分自 ....
足にまとわりついた
小さな布地を器用に取り除き
私に覆い被さってくる
彼女は何の迷いもなく
舌なめずりさえして
私を残さず食べる気なのだろう
男であるはずの私が
柔らかな彼女に組み敷かれ ....
透明なガラス瓶に詰められた彼女を見つけた
扉が開いていたので気になって
ガラスに手を這わせて
曲線をなぞる
かすみ草の水槽に貴女
崩れて消えていくのは僕自身でしょうか
薔薇をちぎるのに夢中になって気づいたら朝日でした。
「嘘つきめ」
「はい」
少し焦臭い髪の毛をかきあげながら、枯れた薔薇を差し出した。
彼は、手でいらないというしぐさだけでそれ ....
瑠璃色の花瓶に
赤い花が咲いている
障子の向こうに人影が見える
声をかけようかと悩んでいるのか
不器用な人
すうっと
美味しそうなにおいに包まれて
くすぐったくて笑う
....
一人でご飯を食べていたんだよ
それは仕方のないことだった
わたしの家は特殊で複雑なので
他人からは簡単で残酷に思えることが
仕方の無いという言葉で片付いてしまう
祖母は一人でご飯を食 ....
殻に長い間閉じこもって何をしているかと思えば
頬を赤く染めて
あなたは一つの歌を抱えて現れた
こっちは心配でご飯も喉を通らなかったし
寂しくても触れられなくて散々だったよ
なんていっぱい ....
ね、癒しをちょうだい
平日の美術館のしんとした空気がすきなの
色とりどりの小窓からみなが挨拶をくれる
しんとした空気
足音を立てずに挨拶を
スカートの端をつまんで優雅に足はクロス
....
仕事に行く
ぎりぎりのところ
足を一歩踏み出すだけで息が苦しい
外の世界とつながらない
伸ばした手はいつも空気を掴んだ
あたたかい手はない
足を踏み出すだけで疲れていく一歩一歩
....
都会の片隅で小さな太陽がふんわりしている
誰にも気づかれないようにそうっと触ってみる
やさしさが広がっていく
あの不安定な学生寮の中で
おっかない大家の目をかいくぐり
ロミオに会いにいくのです
あぁロミオなんて
悠長に危険を冒しベランダからは言えません
片手にスーパーのビニール袋を提げて
こっそり ....
抱かれて眠りにつく
花びらに抱かれて眠りにつく
気づくと体中が棘だらけで
優しい花びらさえ壊してしまう
願いが届くには棘だらけの皮膚を
奥に眠る何かさえ
ひっぱり出さないといけないの
....
ひざの上に大きいねこがいる
くるくるしたくせっ毛をゆっくり撫でる
普段難しい顔をしているそんなあなたが
安らかな寝息をたてて
ひざのうえでおとなしく甘えている
あまりにも可愛すぎるか ....
肌をあわせて
肩を抱いて引き寄せて
薄暗い明かりに照らし出された
非現実なひとかたまり
粘膜の全てをすり合わせて
やっとどうにか温かい
やわらかな空間の中でやすらかに眠る
手をつないで命 ....
手の届く範囲にある
ジンジャークッキーとジャスミンティー
白い窓にモスリンのカーテン
向こう側は雪の女王の舞う銀世界
温かなスリッパから抜け出した子供達
オレンジの誘う暖炉の前で
少し ....
最近うちのわんこが夜なきするのさ
夜風がひゅーひゅうと音をたてて
窓ガラスをガタガタと鳴らし脅かしてくる
小屋から出て一匹
しっかり地面に足をついて
夜空に存在を誇るようにないているのかと思 ....
紅を差そう
朱色の布をまとわせただけの軽い体を起こして
襖の向こうでは三味線と声
硬い布団と一緒に沈んでいく長い黒髪
艶やかな声
媚びる声
細く白い足の影が
いくつもこの小部屋の ....
こんな閉鎖的な空間に紋白蝶が現れた
出口もないこの部屋で
青空を求めて
ひらひらと踊りながら
わたしの手をすり抜けて
荒れた指先をかわしながら
体の動きが緩やかになっているのはわた ....
戦争の詩を書こうと思う
小学校の暗い図書館の隅に見つけた「はだしのげん」
戦争という言葉がまだ現実味を帯びていなくて
まだ子供だから分からなくてもいいなんて
そんな生ぬるい世界にどっぷりつ ....
真っ白な紙を前に途方に暮れている
昔なら何も迷わずに
筆いっぱいに色とりどりの絵の具を染み込ませ
描きなぐったのに違いない
誰のことも考えることなく
自分というものをもって
確かに楽しかっ ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
....
近くにある寝息
触れるほどに近い人肌
すべてをくるみ
痛い現実から私を救う
その世界だけは闇でも怖くなく
寂しさに泣く夜も逃げ出す
暖かさに触れ
聞こえないくらいの小さな声で名前 ....
我慢を溜め込むと体が傾く
我先にと色とりどりの臓器が競いだす
美しきものたちの夢
臓器はひしめき音を奏で
好んで灰色の空を泳ごうとする
そんなやつらは増やすべきでない
野良サラリーマンはわ ....
雨粒が窓に絵を描いてる
知らない名の花
知らない名の鳥
遠くからやってきた雨粒が
空に溜まった夢を運ぶ
喉が痛いという妻に何気なくあげた
薄荷キャンディー
たった一粒でこの効き目
目を書きます
スケッチブックいっぱいに目だけです
切れ長の目がいっぱいです
瞳は黒く睫毛は長く
目だけだと表情までは分かりません
けれどきっと優しい人です
黒いアバヤの中の愛しの貴女
....
もこもこわたあめさんの暗闇れもんさんおすすめリスト
(30)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
影の記憶
-
暗闇れも ...
自由詩
5
09-6-17
蝶
-
暗闇れも ...
自由詩
4
09-5-16
春風
-
暗闇れも ...
自由詩
2
09-3-28
叫び
-
暗闇れも ...
自由詩
1
08-9-24
蝉女
-
暗闇れも ...
自由詩
2
08-7-24
熱帯夜
-
暗闇れも ...
自由詩
2
08-7-21
ガラス瓶
-
暗闇れも ...
自由詩
3
08-7-2
睡眠欲
-
暗闇れも ...
自由詩
2
08-6-25
5/11
-
暗闇れも ...
自由詩
2*
08-4-29
独りご飯
-
暗闇れも ...
自由詩
4*
07-3-24
歌姫
-
暗闇れも ...
自由詩
6*
07-3-16
平日美術館
-
暗闇れも ...
自由詩
7*
07-3-14
休日
-
暗闇れも ...
自由詩
5*
07-3-1
春
-
暗闇れも ...
自由詩
3*
07-2-25
戦うジュリエット
-
暗闇れも ...
自由詩
5*
07-2-23
強がり
-
暗闇れも ...
自由詩
3*
07-2-22
昼寝
-
暗闇れも ...
自由詩
1*
07-2-10
エロス
-
暗闇れも ...
自由詩
3*
07-1-25
暖炉
-
暗闇れも ...
自由詩
2*
07-1-6
うちのわんこ
-
暗闇れも ...
自由詩
1*
07-1-6
紅
-
暗闇れも ...
自由詩
4*
06-12-2
紋白蝶
-
暗闇れも ...
自由詩
5*
06-8-31
終戦記念日
-
暗闇れも ...
自由詩
3*
06-8-15
白紙
-
暗闇れも ...
自由詩
5*
06-7-31
水
-
暗闇れも ...
自由詩
5*
05-5-29
夜話
-
暗闇れも ...
自由詩
1*
05-5-22
野良サラリーマン
-
暗闇れも ...
自由詩
2*
04-11-27
あまつぶ
-
暗闇れも ...
自由詩
6*
04-11-7
笑顔クスリ
-
暗闇れも ...
自由詩
1*
04-6-12
砂の舞う国
-
暗闇れも ...
自由詩
4*
04-5-5
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