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すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
心地よい揺れと
生ぬるい水温

波にさらわれたコンタクトレンズ
ぼやけた視界がとらえたものは
降り注ぐ優しいひかりの雨

身動きが、とれない
とりたくもない

堕落していく心
そ ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
一人で生きてくのに慣れて
手の届く範囲の宇宙で笑う
誰だって見ていた景色の中で
自分だけ心を離していた

君の顔を覆う
ガラスの球形が遮る温度感
僕は空気
それさえ無関心


 ....
寂しさの上に
雨が降る

怒髪の上に
雨が降る

導きの上に
雨が降る

約束の上に
雨が降る

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
そんな気の良いもんじゃない
じとじとべ ....
ペットボトルで汽笛を

「ボォーボォーボボッ」と

鳴らして街を走る

電信柱は少しずつ地中に沈んでいき

麒麟の首がにょきにょき生えてくる

色とりどりの紙飛行機が

空から ....
トマトはなぜにそれほど

鮮烈に赤く染めているのだろう

緑のへたさえ惜しいほどの鮮烈さ

皮一枚隔ててみずみずしさをほとばしらせ

片手で宙に放りなげれば

それは美しく光を放ち ....
ないしょのことは
ないしょにするから
それまではあそぼうね
夢でも会えるし
いますぐにあいに行くこともできるよ
のぞめば

のぞめば
いつでも
現実は直角に交わるし  ....
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ

だいだい色の満月
あたたかさ ....
品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。

ホテルの一階のレス ....
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
固くて冷たい床の上
ごろんと転がっている 体 
肌色の塊

Kの重み 底無し 愛しい

戸籍から消えて
楽になりたい
決して死にたいわけじゃなく
霞になって
漂いたい
憎い昼間の ....
夜がうごいた
なまぬるく
あかい月のためらい
翅をひろげる雲たち
思い思いに

駐車場わきで
黒猫がスーパーの袋かじってる
貧相でうすよごれて
でもどこか清楚
みずみずしく香るけだ ....
夜中にひとり食パンをかじる
バターをつけないで
ジャムをつけないで
電気もつけない

冷蔵庫の前にしゃがんで
はみはみ
虫みたいに食べる


どこか外国から船に乗せられて
海をこ ....
まどろみの風下で
アミメキリンの夢を見た

縁側の木漏れ日の
網目をかいくぐって
鯨偶蹄目キリン科の
枝先に腰掛けていた

うたたねの岸辺で
アミメキリンの夢を見た

首を長 ....
子どものころのお城
あたたかさがあった
手のしわはもっと
今よりすくなかった

子どものころの倉庫
たくさんのものをつめた
頭のなかはもっと
今より色とりどり

窓を開けて や ....
音をはずした
指先が曲がり
おこがましい
眠気へと倒れ
込んでしまう

彼女は私に嘘を吐きました。その嘘はあまりにもたくみでありましたから、私はその嘘を見破ることなど、したくなかった。した ....
            ハーモニカの小さなキーホルダー
            
            これ 読んでみない?
            と
            「クリームレ ....
 
天井に足を埋めたい

そんで

ぶら下がりたい

ぶら下がったら

床を天井に近付けるスイッチを押したい

そんで

床に背中がくっついて

床と足が垂直になったら
 ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
ひしゃげた真実を
縫い合わせる、ように
なにやら、はたはた
と、せっかちな右手


寂れた街にも
喧騒という虚栄心を
夜に素直なことも
混沌で覆ってしまえば、いい
欲に ....
 
 
せっくすの前に
トランプをしよう

七並べとか占いとか
シーツに
カードを並べよう



せっくすの前に
映画をみよう

「ベティ・ブルー」とか
「マイライフ ....
小脳さんの自由詩おすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5
水温- 三奈自由詩1512-3-3
表面張力- nonya自由詩28+*12-2-25
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雨女- faik自由詩15*11-12-6
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トマトの血- 灰泥軽茶自由詩3*11-11-19
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立方体- 渡 ひろ ...自由詩30+*11-10-17
満月- たちばな ...自由詩23*11-10-13
いきぬきの女- はだいろ自由詩611-10-12
夏って- 真山義一 ...自由詩2211-7-21
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深夜、食パン3枚- 橘あまね自由詩3211-5-17
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ず____れ____- 久石ソナ自由詩2611-1-19
ストーカー- 鵜飼千代 ...自由詩13*11-1-17
直角- お菓子自由詩4*11-1-4
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