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 ほら横なぐりの
 ぼたん雪のなかを
 回送バスがはしってゆく

 窓を曇らせ
 満員にひしめいた乗客の気配だけを乗せて
 がらんと無人の灯りを点して
 回送バスがはしってゆ ....
 すれちがったトラックには
 零れるほどのいのちが
 ひしめいていた

 通勤車両ではこばれる
 ひとみたいに
 いっせいに体をゆらしていた

 くろい体毛
 くろい顔
 ....
民次郎さんの石川敬大さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それでも回送バスははしってゆく- 石川敬大自由詩16*11-3-19
運ばれた先で待っているもの- 石川敬大自由詩19*10-12-2

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