梅雨の季節のにおいがした
まとわりつく湿り気があった
地面をみつめる
黒く濡らした雨は
もう降っていない
きょうから彼女は
この街をでていく
列車にゆられて
新しい駅に降り立ったとき
 ....
かもめが一匹おりまして
ちんけな傘が ありまして
小さな光を食べました
何かに 頼る者 おりまして
のどの汚れは落ちなくて
皮は肥大化して 人を流す川となりました
ぼうふらぼう ....
5時限目 人の心を読む授業

鉛筆の影がノートに映る


あの子は几帳面に 鋭利な鉛筆を持って数式を解いている

僕は陽にあたりながら 丸っこくなった鉛筆を持って

πの可能性を ....
白い庭,近くにある,すぐそこの,犬と,たべる実,無音と罵声,いつもより饒舌なきみ,少女の顔をして,次から次へと映像をみてゆく,退屈な冗談とたまにあるビビッド,こえてゆく壁と脳みそと値段,なくなった .... ちょっと期待しすぎだようだ
土足で己の心を蹴る
しっかりしろ
しっかりしろ
しっかりしろ
しっかりしろ

のしかかります重力(じゅうりょく!)
からみつきます孤独(こどく ....
ぜんぶたべきれない
なんでも
半分くらい
ずっと受け取っていない郵便物がある。私はその中に何が記されているかしっている。
―タイミング
雲と雲とが重なる。煙と煙が混ざってゆく。
存在を認識していた人とやっと出会える瞬間があった。 ....
いいから自分を可愛がりなさい
いいからジブンで自分をカワイがりなさい

言い訳なんていいから
理由なんて要らないから
そっと ずっと もっと
じぶんを愛してあげなさい
ゆっくり ふれて  ....
                 110106


・・・・・・・
・・・・・゜゜
・・
・・ぬぬ
・・・・・・・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ....
もしも今

自らの手で

この世からサヨナラをしたいのであれば

その前にどうか

あなたのいらないモノを

必要としている人々に捧げて下さい

全ての臓器を取り出して

 ....
{引用=男は錆びて動けないし
女は感傷で傷だらけ
若者は昔から愛を知らず
皆、高熱で浮かされる}

山なんて削って高原にしてしまおう
それですべてはうまくいく
ここはどこ、わたしはだあれ ....
い 色恋は風の道
ろ ロケットは落とすもの
は 恥知らず有頂天
に 妊婦忍耐 産んでも忍耐
ほ 星の数よりヘボ詩人
へ へカテ元アフロディテ
と トイレはシステムの始まり
ち 痴漢の ....
煮すぎた油揚げのようなものがべろんと垂れ下がっている。
そこに目がふたつ。
眼の焦点はさだまらないが凶刃のぎらつきのようなものが臆病そうな目玉の底に光っている。
日々の荒淫のせいか
あるいは新 ....
散らばった石灰
触れて  ぴりり
溶けなかった

なあんだ
雪かと おもったのに

散らかしたビーズ
触れて   ころん
溶けなかった

なあんだ
飴かと おもっ ....
ハイツ和合にたずねてゆくと
花火ちゃんはフローリングの床でお皿をわっていた
ぺたりとWの字にすわりこんで
からだやわらかいんだ
ね、つめたくない?
訊いてからちがうちがう
なんでお皿な ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
なんかもうおっぱいのことしか考えられない
何か書こうと思ってもすぐおっぱいのこと考えちゃう
あと路上でオナニーして逮捕されたいとかね
俺の頭脳は日々確実に劣化しているんだよ
はっきりとそういう ....
シャイだったあの娘がビッチになってた
俺の知らない間にいったい何があったんだ
ビッチになるならもう少し早い段階で頼むよ
もっとお互い融通のきく時期に頼むよ
せめてあと二年早かったらよかったのに ....
あたしの家は電車でふた駅だけれど
そして背伸びをすれば見えるのかも知れないけれど
ここは遠い外国だ
あたしは外国に来てしまいました
ここでは花も変わった名前で違った風に咲く
それからあたしに ....
満月か? 14番目の月か?  

星座と月の輝きに見とれて、身体が冷えた


もうパン屋には灯り そろそろ焼き始めるのかな
 
 
煌々と月や星が輝く
夜空が明るいと 真夜中であ ....
いのちを軽く人生を軽く

かんがえていた訳じゃない

十代のころ

自殺と未来がいまよりも

そばにあった

ただ

いまよりもずっとそばにあったんだ

そんな生死の

 ....
自転車で 頭上を流れる
   
   白緑の葉桜が

  
天井をすべるように
 
        すり抜けてゆく
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
うんちさんのおすすめリスト(54)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サルスベリが脱皮するとき- マフラー ...自由詩3*11-2-24
悶絶_(_不可能性_)_ひとり旅_たすけてよぅ_ぐるぢいよぅ- 狩心自由詩7*11-2-21
数式のまどろみ- アヤメ自由詩311-2-20
Ennui/Film- ゆうと自由詩2*11-2-15
アホウ- 田園自由詩211-2-11
うわき- はるな自由詩211-2-11
日記をポエムに- 杉田natash ...自由詩911-2-8
基礎至福- Wasabi 自由詩7+11-2-2
烏賊の味噌焼き- あおば自由詩4*11-1-6
イノチ- ジェシカ自由詩411-1-6
熱病- 瑠王自由詩911-1-4
大人の事情がるた- salco自由詩24+*11-1-3
の・ようなもの- 紙飛行機散文(批評 ...2*10-12-17
境界人- 一酸化炭 ...自由詩1*10-12-16
絹をなでる- せかいの ...自由詩610-12-12
かわりんぼう- ……とあ ...自由詩16*10-12-10
私の頭の中がおっぱい- セガール ...自由詩410-12-1
晩成- セガール ...自由詩210-12-1
狂女の独白・2- salco自由詩7*10-11-30
マイナス1.4等星のシリウス- 北大路京 ...自由詩21*10-11-27
自殺と未来の十代のころ- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-26
風光る- Wasabi 自由詩5*10-11-23
メシアはどこだ- 真山義一 ...自由詩2210-10-28

Home 戻る 最新へ
1 2