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曇っているのだけれど
海のむこうまで見えた
青っぽい灰色
輪郭は鮮やか
きょうは風が強そうだ
つめたい風が強そうだ
絶望して
かすれたような希望に
しがみつくのも
哀しくなるようなとき
呪文をとなえるようになって
もうずいぶんがたつ
このこころ癖とさよならできそうだ
9 ....
ひかりを見ただけなのに
もう冬でも春でもなくて
春に近い夏に通うようだ
胸が弾かれたようになる
嫉妬や失望の時みたいに
胸が弾かれたようになる
ひかりを見た ....
彼女が一生懸命話そうとしているのに
その話すべてを受け入れるほどの体力?元気?こころ?気持ち?がなかった
イラッとして自棄になり破壊したくなるのだった
破壊したらどうなるのか
借金まみれのまま ....
みんな幸せになれたら
みんな幸せであれたら
きみのまわりだけでも
幸せの定義もかわるくらい
もともとどんな定義だった
分からない?分からない?
みんな幸せに ....
そざつな草むら駆けだしている
雨の窓辺にピアノをたたいている
薄曇りの鏡にあたしがうつっている
夕べは花芯をそよいだゆび
朝には枕にもたれているの
肉の夢をむさぼりみ ....
うかれているしかなかったのだ
さびしかった
信じられないくらいの
さびしい状況にいたのだった
いちかばちかのような気持ちだった
だから
うかれているしかなかったのだ ....
たましいのかけらになったって
いつもいつまでもいまも
あなたのそばにいる
ふあんもかなしみもない
ハッピーエンドに
ふたりしてかならずゆけるから
十年まえ
....
つまらない嫉妬と妄想に七転八倒して
別れをきりだしたのはこっちなのに
永遠の愛、なんてものはない
永遠、なんていう発想自体愚鈍なのだ
真実はひとつ、とかいうのとおんなじだ
....
乗り継ぎの最終電車を待っている
訳もないのに懐かしくなっている
知らない町の明かりたちが
気配をころして僕を見張っている
建物に切られた夜を見つめている
ホームの ....
ふたりぼっちって半月みたいだ
泣いてみたっていいみたいだ
おどけてみたっていいんだよ
ふたりぼっち
半月
まもりたいよ
半月
宇宙から地球
半月
....
ひとりでふたりぼっちになるよりも
ふたりでふたりぼっちでいるほうが
あったかくてやさしくてなつかしい
今という時間に
ふたりでいれば
集中できたんだ
ひとり ....