にびいろの街で見かけたマフラーのオレンジの色 早足で追う
昼休みローソンに行くきみ見つけ 上ずった声で「俺も行こうかな」
彼のこと思い浮かべて話すとき そんな顔をきみはするんだね
....
生きる事イコールそれは痛む事ひとりぼっちで苦しむ事だ
満月か? 14番目の月か?
星座と月の輝きに見とれて、身体が冷えた
もうパン屋には灯り そろそろ焼き始めるのかな
煌々と月や星が輝く
夜空が明るいと 真夜中であ ....
きみには本来だれもいなかった
血を分かつはずであった兄や姉はもう先に、
緑色のはなたれた地平で仲よくみつめあって
いた。ほとんど恋人のような握りかたの
手と手
は
かたくリボンで結 ....
過ぎてゆく時間に
恨みさえ覚えて
「焦らないで」
君の言葉に耳も貸さずに
駅のプラットホームから
飛び降りるチャンスを伺っていた
こんな夜空が
あったんだ
月の出る
星の夜が
....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」
と
送信
して
しまった
ことが
ある人とは
心
を
ひらいて
話しを
しても
いー ....
彼女のための約束なのに
あたしに押し付けたりしないで
あたしだけのものにならないくせに
髪型もメイクもネイルも
あなたが嫌がるように派手にしているのに
可愛いとか言わないで
ねえ本 ....
「キレイだよ、誰よりも。」
鞍馬口駅のトイレでそっとつぶやく。髪を直して、グロスを塗って。そうして見つめる鏡越しの自分に向かって言っているものだから、他人が聞いたら「アホちゃ ....
同級生はドラッグストアで働いていた
名前はみらいちゃん と云った
休みの日には呼び出されて
公園を匍匐前進させられたり
炎天下の坂道を延々往復させられたり
首を革紐で縛られたり
草を食 ....
・
眼を閉じるとそこは
金木犀の香る秋のベンチで
横には
もう何度も思い出しているから
びりびりの紙のようになってしまった
いつかの君が
黙って座って煙草をすっている
周囲がいやに ....
さようなら 将来に死に装束を着せたすべての心臓たちよ
他人から見れば大したこともなく第一話ばかり毎週流す
分岐点で失敗→リセット…そういえばセーブした場所なんて ....
わたしは5万円です
と、うそをついた
ふさがったままのきずだから
ごまんえんごまんえんごまんえん
20歳処女
会うと言った30の男
なんか頭いいやさしさで近づくもんだから ....