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わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ
はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
たとえばあなたが
もういちど
と、
あふれるように願ったなにかで、
きっとこの世界の半分はできている
誰かのへたくそなギター
雨と雷と虹
ひかり満ちる午後の電車
屋上のラジ ....
もう出会うことのない
未来の恋人たちに
かすかに血の匂いのする親密な
Hello
自転車の荷台にフランチェスカが座る
バスタブのお湯がフランチェスカのぶんだけあふれる
回送電車 ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
ここはまるで火星みたい
しずかでひろくていい天気ですよ
あなたがわたしに仕事をくださったのでわたしはあなたになまえをさしあげて、そうしてふたりして手をつないで、ソトへ 行きました。ほとんど ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....