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レッグウィップレッグウィップ。足元にじゃ
れつくウィップ。遠ざかる遠吠えにウィップ。
深夜のアスファルトに水滴。薄い雨粒。オゾ
ンの微膜が地表にはびこり地球を覆いつくす。
オゾンウィップオ ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
知らない足音がわたしたちを追い越し
立ち止まっていることに気づく
群れるものたちのすべてが
居場所を持っているように見えて
小さな声でいることに
少しだけ疲れて

彩られた樹木たち ....
さいとういんこさんのお腹は大きい
大きく膨らんでいる
さいとういんこさんの子供が大人になる頃
僕はもう59歳だ
それまで生きているかどうかわからない
生きているつもりもないし
自信もな ....
帰る場所のない人こそ一点に留まる
寂しさを解体して
目を瞑る
うつむかない
前を見ない
定まらないこれは
警鐘なのかもしれない

孤独とは
つながらないことではなく
むしろつな ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。

あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
<雪見カンガルー>

どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている



<嫌がるラクダ>

ラクダのコブは脱着可 ....
遠く、遠く、遠い場所で
何かが揺らめいている
ように見えるんだ
そして消えるんだ
追いかけないんだ
そこにいるんだ

交接、の前の
寂しさが好きだ
触れる直前の、一瞬の孤独
 ....
蛹の時代は終わったと
鱗粉まみれの陽光を謳歌する
ここには花が少ないからと
蜜の代わりに蜂蜜を
葉の代わりに
デッキチェアを

さようなら、また今度、遊びましょう、晴れの日に。
そ ....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/

(そは、ありなんや

/握り締めて
熱の、かけらに酔う

鈍色の、底
契るべきものなく
 ....
「やがてぼくらは輪郭のない自由になる」に寄せて
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10962





R.D.レインという精神医学 ....
やわなきの、皮膚に張りついて。
あざやくを、知らないように。

ぼくらいは、見ない。感じる。
ことを、知らない、視線。

ぬまくるを、知らない。
(他は流れる)
ように流れるよ ....
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
さよならの温度が肌に絡み
満月が揺らぐので私は
消えていったあなたのために
右の頬を撫でてあげる
幾たびも満ち欠けを繰り返すあなたに
満月は寄り添うので
もうそれ以上
満ちることはな ....
たとえば「赤」という色を、すべての他者が、自分の感じる「赤」
と同一の「赤」として認識しているのだろうか。感じる「赤」が異
なっていても、赤という「言葉」でそれが統一・集約されている限
り、その ....
『ある日、やってくる野性(ワイルド)なお母さんたちについて』



著者名:三上その子
出版社:まつ出版
定価 :1,200円(本体1,200円+税)




日曜日、 ....
絵を描くのが好きな姉でした
葱の絵を描いていました
うずくまる猫のように
ときどき鰹節も描きました

弟と仲が良くて
いろいろな物を交換していました
いろいろな物の中には
巷にある ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=25915


 読者が発想の力を試される作品がある。しかも無自覚に。そういった作品は概して、あたりまえでないことをあ ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=3274


詩を読むときには触手を伸ばす。
詩の外面を撫でて、穴を探して、
それから触手を細く細くして
す ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=17661


なみさんは同じ傾向の詩をよく書く。
空気が似ているので、
見慣れない人はみんな同じように見 ....
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように

鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
 ....
さるすべりすべり落ちるあの
寝姿の
視線に匂う
密約の
触感の
柔肌
(とは使い古された)
僅かな湿り気の
伴う
触れる
瞬間の
うなじの
過敏な
さるすべりすべり落 ....
約束されたことは、なかった
ただ一度も、なかった
噛み合わない歯車が磨耗を呼び
嬉々として
それを食い潰した
約束されたことは、なかった

約束されたことは、なかった
なだ ....
番号で
管理されても
輝くものは
輝いている

 おなかがすいたらごはんをたべよう↓
 よ              そ
 た              で
 な              も
 か              い
  ....
ねえさま
ねえさま
ねえねえさまそこにあるお酒をついと
ついついと
ついでくんなまし
あちきはまだかむろなんで
ねえさまのほうが
旦さん方に喜ばれんすぇ

祝いの席にわかめひ ....
脂喰坊主は地下鉄の端で
ホームに顔を突き出して遊んでいる
駅員が慌てて止めるが
大丈夫
脂喰坊主は死なない
脂喰坊主はバツの悪い顔で笑う
それから
目を閉じてかっきり一秒
 ....
木葉 揺さんのいとうさんおすすめリスト(101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ライト、ライト、レフト(ウィップ)、ヴァース- いとう未詩・独白9*05-6-22
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
都市伝説- いとう自由詩22*05-6-7
さいとういんこさんのお腹が大きい5月22日- いとう未詩・独白1505-5-23
やみまつり- いとう未詩・独白1205-5-16
すべての世界はつながっているというのに- いとう未詩・独白1105-4-8
- いとう未詩・独白17+05-4-8
美しい夜に- いとう未詩・独白18*05-3-30
動物園_2- いとう未詩・独白10*05-3-7
セックスの話をすると腕が痺れるのでセックスの詩を書こうと思う- いとう未詩・独白12*05-3-2
船旅のアゲハ- いとう未詩・独白905-2-5
水平線の濁りについて- いとう未詩・独白6*05-2-2
輪郭のない自由- いとう散文(批評 ...6*05-1-22
おうあいの、やはぐときに。- いとう未詩・独白11*05-1-5
渋谷。リップスティック。14歳。- いとう未詩・独白1304-12-28
こんな夜に死んでいくのかもしれない- いとう未詩・独白2404-12-28
シルフィード- いとう未詩・独白704-12-20
(批評祭参加作品)原口昇平という名の色- いとう散文(批評 ...1404-12-18
(批評祭参加作品)『ある日、やってくる野性(ワイルド)なお母 ...- いとう散文(批評 ...304-12-16
- いとう未詩・独白904-12-15
(批評祭参加作品)お姫さまのキスを返せ- いとう散文(批評 ...3*04-12-12
(批評祭参加作品)男のおかあさんと男のおとうさん- いとう散文(批評 ...3*04-12-12
(批評祭参加作品)詩人のスタイル_—せまいみち、よりそうあわ ...- いとう散文(批評 ...6*04-12-12
飛ぶ鳥をよく知らない- いとう未詩・独白13+*04-12-8
百日紅- いとう未詩・独白804-11-21
霜降る月の霜。踏み拉かれる前の、あなたへ- いとう未詩・独白1204-11-10
ナンバリング- いとう未詩・独白504-11-4
おなかがすいたら- いとう未詩・独白1304-10-26
わかめ- いとう未詩・独白404-10-21
脂喰坊主_と- いとう未詩・独白1404-10-13

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