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道を歩くと つい最近まで、卯の花や すいかづらの匂いがしていたけれど、季節は進み 香の蒸散するスピードも早くなり、このごろでは すっかり緑の陰ばかり探してしまいます。神社の石段下っていると 眼下に鳥居 ....


明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる


憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草 ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
開け放たれた 窓を 飛び出せば
どれみふあ空のかなたどちらさまでしょうか
わすれがたみということの
わずかないたみを もつものです

聞きかじりのリアリティに
意義をとなえる あたしと
 ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
山間から 金属的な反響音が聞こえる
ブランコのきしみのような音だが大きすぎる音だ
山に反響し どこから 背後から聞こえる気もするし
前方から聞こえる気もする
川岸に下りると クレーンが ....
今日の太陽は 虹色
うろこ雲の間から のぞいた その光は 
魚のような潤いで太陽の位置周辺に
虹の同心円が見える
いきもののような 空だ

太陽は 天海を漂っては いな ....
【マルボロ】

かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?

エタノールで消毒した 清らかな ....
乾 加津也さんのるるりらさんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【批評祭遅刻作品】自分の体臭で書かれた詩- るるりら自由詩15+*11-7-12
- るるりら自由詩9*11-6-28
昼夜を問わず- るるりら自由詩13*11-5-27
ひとでなしという_素敵な言葉- るるりら自由詩17*11-5-25
あまがみ- るるりら自由詩21*11-4-25
そらおそろしい- るるりら自由詩31+*11-2-23
月極姫- るるりら自由詩18+*11-1-14
揺れる_なまざし- るるりら自由詩12*10-12-31
マルボロ- るるりら自由詩26+*10-6-18

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