ある日
少女は恋をした

知的で優しい学生さんに
彼女がいること知りながら

それでも少女は胸の奥
恋心がどんどん熱く

いけない恋
叶わぬ恋

だからこそ炎は燃え盛る
禁断 ....
あの日
会うはずだった
あの雨の日

血まみれのあたしを
あなたに見て
ほしかった

血まみれのあたしを
あなたに抱いて欲しかった

なんども
なんども

自分に問い返し
 ....
あんたはカスカス

うちはスカスカ

ふたりそろおて、ほな、さいなら
あなたはいつも
ことば
そのもの
あ・う・んの息が
僕の水晶体を潜り抜け
脳髄でぱっちり点滅する

あなたといつも
ことば
戯れてごろごろ
猫じゃらしであやしたあとで
バケツ ....
いつも 持ち歩いてる
小さな ピンクの手帖

パラパラとここ数ヶ月の
過去を繰る

ほろっ
ほろり

涙がこぼれた

キミへの想いが
細かい字であふれている

うれしかった ....
南部風鈴の音
風に乗せ
山越え
きーんと鳴る

見るも無惨なお前の笑顔
腕は白い
うちひしがれた隣に空が
はっついてる
いっときも目を逸らすな
言ったのに

泥のように夕日を沈 ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます

隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる

ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す

ここにはない何かを求めて
魂は ....
君に愛されなくなったら
あたしの心臓も
止まってしまえばいい

君の目が 声が 手のひらが

あたし以外を愛おしそうに触れたら

その瞬間

まるでオーバーヒートするみたい
体中 ....
咲いてる花に
命感じて
触れない手でだきしめる

薄い色の
その命に
なにかを託して歩き出す

認めてほしい
心のありか
だれかがいれば救われるの?

想いを重ねない
川の流 ....
弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日

くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで

小高い丘の上には ....
甘えていると罵り

根性が足りないと怒り

歯を食いしばれと叫ぶ

カーテンで区切られた大部屋で死を手に入れる者


人に甘えさせ

根性を必要とさせず

食いしばった歯を楽 ....
彼の部屋にあるティシューは やわらかい
アレルギー性鼻炎
花粉症
年中 くしゅん くしゅんしては
豪快に鼻を噛む 彼

大王製紙エリエールのローションティシュー
他の類似商品では駄目だ
 ....
自分の存在意味とは何だろう
自分の存在理由とは何だろう

例えば詞を書いても

評価され無ければ存在意味も存在理由もなく

まるで 必要無い くだら無い 価値が無い
と、自分勝 ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
ある時
古い本を膝に開いたまま
うとうとしておりますと
天井から
大きな蜘蛛が
するすると降りて参りました
そのまま眺めておりますと
その蜘蛛めは
わたくしの
本の上に降りまして ....
もうちょっと・・・ 待ってて・・・
もうすぐ・・・

僕の言葉を
君に 届けられるから

あの人の 待っててと
私の 待っててと・・・・・・

★,。・::・°☆。・:* ....
これからは 君の 世界に あわせる
例え 占いの 結果が 悪くったって

私は 更に 
   皿の うえに
   沙羅を 重ねてゆく

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・° ....
半回転のままで 微笑む

大爆笑をしている瞬間に ねぇさんが言った
「はい! ソコノ新人笑ってぇ!」

あの頃は 貴方と こんなに笑い合えるなんて
思っていなかったよね

君 ....
もはや私ではない
父になってる

父はよく怒鳴った
怒鳴らなくてもよかったのに
わけもなく怒鳴った
そのわけを
今知りはじめていた

こんな家
はやく出ていきたいと
 ....
その部屋からは駅が見えた

あなたが帰る姿も見えた


その部屋からは通りが見えた

あなたが歩く姿も見えた


その部屋からはわたしが消えた

あなたを待つ わたしは ....
ここに戻ってきた

狭いけど おちつく
あたしのキッチン

安い焼酎の炭酸割りの
グラスをもって

シンクの扉によりかかり
へたり込む

このひんやりとした感じ
ほどよいスペー ....
予告もせぬままに 急なりの訪問
「いつも通りだね。」

眠た気な目で そう言っている
同じ様な目で きっと笑っている

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
 ....
公園でタバコをくゆらせていると

大胆不敵な白いヤツがやってくる

ニャンと甘えた声で



*平成22年3月 詩集「十二色入り」より
もう絵はやめた
そう言っていたあなたが

鉛筆を一本買ってきた
照れ笑いを浮かべながら

これだけで描けるものを
それが今の気分なんだと

紙を忘れてしまったと
やっぱりち ....
向こう側
行ってはいけない場所

生き生きとした花
でも
それは全部嘘

穏やかな青空
でも
それは全部偽

にこやかな人々
でも
それは全部虚構

僕を誘うための
全 ....
髪をほどいてこちらへおいで

いいえわたしはこのままで

ここからあなたを見ています

そこからわたしは見えますか

体温がなければだめですか


この冷たい肌を知らずに
 ....
悲しい時に 悲しい歌を 聴いちゃいけないよ
益々 哀しくなってしまうから

嬉しい曲でも いけないんだ
悲しみを 上手に
  飲み込めなくなって しまうだろうから。

★,。・::・°☆ ....
「お会計の方が、560円になります。」

私は慣れた手つきでクラフト紙を折り
ていねいに本を包み込む
20代のOL風の女性は
ありがとうといって去っていった

電車に乗る私は
君が ....
おばあちゃんは パーマをかけてるの?
少女が触った髪
それは 髪、と言うよりも ごわごわの
大きなタワシのような 感触

昔は あなたみたいに
美しい 髪の毛だったのよ

ごわごわの中 ....
「 翼 」

ホー ホケキョー と 鳴く鳥も
カッコウ カッコウ と 泣く鳥も

何が 悲しくて
翼 広げて 飛(ゆ)くの

羽根を 広げたら
どんな明日が 見えて来るの

翼  ....
空美さんのおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少女浪漫- うずら豆自由詩2*10-9-29
血まみれのあたしを・・・- 森の猫自由詩7*10-9-12
さいなら- 殿上 童自由詩12*10-9-12
あ・ん- 乱太郎自由詩12*10-9-11
手帖- 森の猫自由詩4*10-9-11
くろがね- しべ自由詩510-9-9
漆黒- うずら豆自由詩610-9-7
熱中症- 愛心自由詩5+*10-9-7
小さな花- 朧月自由詩410-9-6
夢見ヶ崎のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-6
手に入れる者、送り出す者。- コウ ア ...自由詩110-9-5
ティシュー- アマメ庵自由詩210-8-8
存在- 雪乃自由詩210-8-8
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
邂逅- 國朗自由詩210-7-31
*湯気- 藤鈴呼自由詩1*10-7-30
*海の底- 藤鈴呼自由詩3*10-7-29
*センパイ- 藤鈴呼自由詩3*10-7-29
テレビゲーム- 小川 葉自由詩310-7-28
あなたの部屋- まひ自由詩310-7-27
キッチンにて- 森の猫自由詩8*10-7-25
*僕の神様- 藤鈴呼自由詩3*10-7-24
ニャンコ色- 殿上 童自由詩10*10-7-23
にがお絵- まひ自由詩9*10-7-23
向こう側- うずら豆自由詩210-7-22
わがまま- まひ自由詩3*10-7-22
*白い砂粒- 藤鈴呼自由詩3*10-7-22
ブックカバー- 結城 希自由詩2*10-7-21
ごわごわ- 藤鈴呼自由詩2*10-7-20
*ツバサ- 藤鈴呼自由詩2*10-7-17

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