階段の灯りをLED電球に交換した
ちょっと薄暗いけど

四万時間の寿命だという
居間から二階の寝室まで
三十秒あれば昇りきるとして
電卓をたたいてみた
五十年は切れることはなかった
ぼ ....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。


風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
れんちゃん、お眼目がとろとろ
おひるねの時間
ママはお出かけ
ぼくはギターのれんしゅう

外はさむいから畑しごとはおやすみしてしっかりれんしゅう
きらきら星と
メリーさんのひつじ
ター ....
久しぶりにあったJは
北の都市に住んでいるものとばかり
思っていたが

意外
都内の桟橋に車を止めた

???
はて
この先は海だ

と フェリーのような
車一台の乗る
船が ....
旅をする彼女を空港まで送った

夕食をとり国際線のフロアへのエスカレーターで

<なにか約束したいな>と彼女がはにかんだ


こんどまた会う日の約束なのか

結婚の約束なのか

 ....
やける痛みで何度も寝返りをうち
あなたはわたしの
名を呼んでくれたのだろう

受け容れられないと知ったら
そのあとのことなど考えられない
凍りつく鏡に心を映す
力などなくして

それ ....
 
 
蛇口をひねると
小さな雲が出てきました
まだ水を作っている途中でした
水道管の中から
作業中の囁きが聞こえてきます
小さな雲は部屋の中を
ふわふわ移動すると
一滴の雨を降らせ ....
                101031



風の夜に
眠りこける
九官鳥を起こす
眠い眼で顔を上げ
朝が来たかと呟いた
風が無い日に
のんびりと
そよ風探して飛ぶのだと
 ....
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も

それぞれがそれぞれのやり方で
この道を進んでいる

もし共に進む相棒が見つかれば
こんな幸せな ....
こちらですほったらかしの衛星は 地球から出てみたはいいけど 恋人がほしいと呪文のように唱えていたら
顔もわからぬ女と激しく抱き合う夢を見た
寺のような板間のうえで
薄いテラテラの布地のワンピースを着た女
黒い髪の女
ちょうど私の上に覆いかぶさるように ....
産まれて間もない赤ん坊の姿

無邪気に走り回っている姿

カメラには目もくれずのんびりしている姿

成人式で着物を着て泣いている姿

ウェディングドレスを着て幸せそうな姿


ど ....
吐かれた息は白く
空気に触れた刹那に
孤独になる 離れてく
言いかけて飲んだ言葉達は
未だに呼吸をしている
殺さなくちゃ 狂う前に

幾千年間、こうしてきた
溜め込まれ廃れない様に
 ....
いつものうみへ ろくにんでいく
はまべはきっと にぎやかだろう
ほかのつれども へんじしだいで
とびいりさんか
ちぢにみえける りとうのおかも
ぬのじはあおの るりのかげろう
をりなすふう ....
あたしの左手首には
月型の紋章がある

うまれたときから
皮膚がすこし
もりあがっている

あなたと
初めて会ったとき

唯一のアクセサリーの
時計をはずして

その月型を
 ....
 
 
パンを一口かじる
柔らかくて美味しいので
生きた心地がしない

少年が救急車の真似をして
変電所の方へと走っていく
その距離と速度の先に
助けなければならない人がいるのだ
 ....
言霊たちが
かけめぐる

ぐるぐる ぐるぐる
あたしの脳を

カタチにしろと急いている

言霊の嵐
混乱
君でもない他人を
君のように
思い込み
必死でメールを打つ
あたし ....
しかめ面の空の下
排気ガスが充満する都市の片隅を
少年時代の自分が駆けて行く
らく書きだらけのノートを
大事そうに抱えて

裏通りの路地を縫って
山道を抜ければ
大人たちの知らない
 ....
豆腐のかどに
頭ぶつけた
パワー全開
脳ミソ全壊

密かで強くて美しい
自爆装置は念のため
ボルトをひとつひとつと
しめていく

すべての世界を数値化する
その信仰が
ひず ....
                 100911



隣町に雨が降るから
ふるふると傘を差せ
天井から小判も笑い出し
釣りは要らぬと大盤振る舞い
夢かとばかりに
オケラの親子も顔を出 ....
あんまりおなかが空いたのでわたし、
針金をのみこんだのでした
モビールの鴉のお腹から
ぬきだしたいっぽんのあばら骨、

するすると引っ張ると
するするとどこまでも伸びてゆくので
校庭の ....
 
 
真夜中の渓谷で
岩魚を突いた
むかし父とよく来た川だ
腹が減っただろうと
父は登山ナイフで
魚肉ソーセージを切り分けて
私にあたえた

あの日は二十尾とれた
まだ足りない ....
                 100831





クリスタルの庭園に
カットグラスの彫像を納める
納入予定日は1ヶ月後
手慣れた職人さんは熱中症で入院中
そのお弟子は ....
騙されても構わない

そう思ったのは自分だった



でも口にしたのはアナタで

私はまるで愛情のない人形のよう



アナタは私からの愛を望まず

自分だけが注ぐばかり
 ....
スーパーマーケットの
タイムサービスで
父が売られていた
お惣菜売場の隅に
さみしそうに立っていた
私が買った
うれしそうな顔をする父に
何か食べたいものはないか尋ねると
 ....
                 100824






方違えが面倒なので
裏口から出て
裏道を通り
表門を閉めて居る振りをしていたら
ケータイが鳴ってすぐに切れる
 ....
                 100822




本物件は建坪率を超過しており
同規模での建てかえはできません
なんじゃこらと電車乗り換え
お客様は帰られた
中古の一戸建てを売 ....
深夜 混濁する精神
そんな中 
あたしは 自暴自棄になった

一夜明けて
いつもの あたしに戻った

はじめから
わかってることじゃない

キミの素行
破天荒だって

なにを ....
                100731



分解された観念を再構築し脚の生えた幼い蛙どもが
道路を横切るままに車が走り出す時間帯を避けた蟹
の群れも向こう側に渡り行方不明の調査船 ....
巨漢6キロ!
ファーミックスの毛玉が
あたしの横には
いつも
横たわっている

ウトウトから
目覚め クセになって
確認するしるしぐざで
カレも目を覚ます

ナァ
(なに?)
 ....
藤鈴呼さんのおすすめリスト(405)
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あどけない話- たま自由詩21*11-4-18
潮の岬__2011- たま自由詩23*11-2-28
マルセリーノの歌- たま自由詩17*11-1-30
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約束- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-24
わたしを忘れてくれたあなたへ- 乾 加津 ...自由詩12*10-12-24
童話(雲)- たもつ自由詩610-12-24
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ラブ・ラプソディー・ブルー- 木屋 亞 ...自由詩2*10-9-25
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い・ろ・は・のすたるじぃ_- yumekyo自由詩210-9-25
紋章- 森の猫自由詩2*10-9-24
歯形- たもつ自由詩1010-9-23
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スクラップブック- 結城 希自由詩4*10-9-13
分裂- シホ.N自由詩310-9-12
ふれぬそで- あおば自由詩5*10-9-11
【連詩】_三軒目の鴉- 古月自由詩3*10-9-1
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三軒目の鴉- あおば自由詩7*10-8-31
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タイムサービス- 小川 葉自由詩14+10-8-26
予定通りに行くと- あおば自由詩6*10-8-25
そらいろ電車- あおば自由詩5*10-8-22
キミへの想い- 森の猫自由詩1*10-8-17
イカロス- あおば自由詩4*10-7-31
横たわる毛玉- 森の猫自由詩4*10-7-30

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